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猫の耳血腫

 猫の耳血腫(じけっしゅ)について病態、症状、原因、治療法別にまとめました。病気を自己診断するためではなく、あくまでも獣医さんに飼い猫の症状を説明するときの参考としてお読みください。

猫の耳血腫の病態と症状

 猫の耳血腫とは、耳のひらひら部分である耳介(じかい)に血液や漿液がたまり、腫れ上がった状態を言います。 猫の耳血腫~血液成分が貯留し、ふくらんだ耳介が視認できる  猫の耳血腫の症状としては以下のようなものが挙げられます。
耳血腫の主症状
  • 耳介の腫れ
  • 片方の耳が垂れ下がる
  • 耳を触られるのを嫌がる
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猫の耳血腫の原因

 猫の耳血腫の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。予防できそうなものは飼い主の側であらかじめ原因を取り除いておきましょう。
耳血腫の主な原因
  • 打撲 耳をどこかに強く打ち付けた結果、皮膚の内部で出血が起こり耳血腫を形成することがあります。人間でいうと、指先にできた血豆のようなものです。
  • バイ菌が入り込んだ 耳介にできた傷口から病原体が入り込み、炎症を起こして血液が集まってしまうことがあります。傷ができる理由としては、外を歩いている最中に植物のトゲが刺さった、他の犬や猫とじゃれあっているときに噛まれた、耳を掻いたときに自分の爪でひっかいたなどが挙げられます。
  • 血液の異常 血がなかなか止まらないという病気にかかっているため、異常な出血が起こってしまうということがあります。考えられる要因は血小板減少症などです。
  • 頭の振りすぎ すでに外耳炎を起こしている猫が激しく頭を振ると、遠心力によって耳介の中にある軟骨が揺さぶられ、付着している軟骨膜や皮膚からはがれてしまいます。その結果、周囲を取り巻く毛細血管が破裂して出血し、血だまりを形成して耳血腫へとつながります。
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猫の耳血腫の治療

 猫の耳血腫の治療法としては、主に以下のようなものがあります。治療が遅れると耳介軟骨が変形して耳全体が萎縮し、耳が引きつれたようになりますので、早急な手当てが望まれます。
耳血腫の主な治療法
耳血腫に対する切開術
  • 切開  血腫が大きい場合は、患部を切開し、たまった液体を排出します。注射に比べると傷口が大きいため、切開した痕を縫合し、包帯で巻きつけます。
  • 注射  血腫が小さい場合は、患部に注射針を刺し、たまった液体を抜き取ります。
  • 抗生物質の投与  注射や切開をした後の二次感染を防ぐため、抗生物質を投与します。
  • エリザベスカラーの装着  猫が自分の足で患部を触らないよう、自然治癒するまでエリザベスカラーを装着します。
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