エミリー

　エミリーは迷子になった末、アメリカのウィスコンシン州からフランスまで移動した猫。
　2005年9月末、エミリーはウィスコンシン州アップルトンにある自宅から逃げ出し、迷子になりました。彼女は近所にあった製紙会社の配送センターにもぐりこみ、出荷コンテナの中に身を隠します。そのコンテナはトラックでシカゴに運ばれ、その後船便でベルギーまで送られました。
　彼女が見つかったのは、迷子になってから約1ヶ月後の10月24日、フランス・ナンシーにあるラミネート加工会社においてでした。すぐさま動物病院で検査を受けたところ、やせて弱ってはいるものの、命に別状は無いとのこと。幸い迷子札を付けていたため安楽死処分をまぬかれ、さらにアメリカにいる飼い主とのコンタクトにも成功します。
　約1ヶ月に渡る検疫の後、ようやく帰宅許可が下りたため、エミリーは悠々と飛行機に乗り込みました。これは、コンチネンタル航空が通常は6,000ドルかかるビジネスクラスをわざわざ用意してくれたからです。帰路は往路とは違い、フランス製のキャットフードを食べながらの優雅な空の旅になったとのこと。 BBC News NBC News

　以下でご紹介するのは、アメリカからフランスへ移動したことで有名な猫「エミリー」の写真です。

　コンチネンタル航空が用意してくれたビジネスクラスの窓から下界を眺めるエミリー。食事として出されたフランス製のキャットフードを、えらく気に入ったという。写真の出典はこちら。

　2005年12月、飼い主であるニック・ハーンドン君に抱かれるエミリー。場所はミルウォーキー州のジェネラルミッチェル国際空港。写真の出典はこちら。