トップ有名な猫一覧人助けで有名になった猫タラ

タラ

 飼い主を犬から救ったことで有名な猫「タラ」について解説します。

タラとは?

 タラは凶暴な犬に体当たりし、襲われていた飼い主を危機一髪で救った猫。
飼い主を危機一髪のところで救い出した猫のタラ(Tara)  2014年5月13日、アメリカ・カリフォルニア州ベイカーズフィールドに暮らすジェレミー・トリアンタフィーロ君(当時4歳)は、自宅の敷地内で自転車に乗って遊んでいました。そこにやってきたのが、近所で飼われていた生後8ヶ月の犬スクラッピー(Scrappy)。スクラッピーは突然ジェレミー君の足に噛み付き、激しく引きずり回そうとします。しかしこの様子を見て飛び出してきたのが、トリアンタフィーロ家で飼われているメス猫の「タラ」(Tara)でした。彼女は自分の体の倍近くもある凶暴な犬に体当たりし、襲われていた飼い主を危機一髪のところで救い出しました。
 ジェレミー君は左足のふくらはぎに10針を縫うけがを負ったものの比較的軽症で、すぐに回復したとのこと。この一部始終を収録した映像が動画共有サイト「YouTube」にアップされるや、再生回数が最初の48時間でたちまち15万回を超え、「ヴァイラル」(Viral=ネットを通じて世界中に広がること)な状態となりました。 Tara(cat) Tara Hero Cat Official Facebook

タラの写真・動画

 以下でご紹介するのは、飼い主を犬から救ったことで有名な猫「タラ」の写真と動画です。 英雄猫として一躍有名になったタラ
 「タラ」がトリアンタフィーロ家にやってきたのは2008年。名前はフランスの小説家アレクサンドル・デュマ・ペールの「モンテ・クリスト伯」(1844)の登場人物「ザタラ」(Zatara)にちなんでいるという。決してサザエさんの「タラちゃん」ではない。 写真の出典はこちら
タラの勇敢な行為をたたえ、多くの団体が彼女を表彰した
 タラの功績をたたえ、さまざまな団体が彼女に賞を贈っている。一例を挙げると、世界最大の猫種団体「Cat Fanciers' Association」(CFA)が「Cat Hero Award」(英雄賞)を、猫の映像をコンペ形式で紹介するイベント「Cat Vid Festival」が「SPECIAL AWARD FOR CAT ACHIEVEMENT」(特別賞)を、功績を残した犬を表彰する「Exercise Tiger Association」が「Blue Tiger Award」を授与している。また2015年6月には、タラが猫であるにもかかわらず、ロスアンゼルス動物虐待協会(SPCALA)が第33回「国民的英雄犬賞」に選出した。写真の出典はこちら
タラの勇姿に感銘を受けた地元の野球チームは、彼女を始球式へと招待した
 タラの勇敢な行為を知った地元の野球チーム「ベイカーズフィールド・ブレイズ」は、彼女を始球式に招待した。しかしタラは飼い主に抱かれて傍観するだけで、実際にボールを投げたのはジェレミー君だった。写真の出典はこちら
少年を襲った犬は、反対の声もむなしく安楽死処分となった
 今回の事件で完全にヒール(悪役)となったスクラッピー(Scrappy)。ラブラドールレトリバーチャウチャウのミックス犬だという。この犬は事件の後、すぐに地元の動物保護センターに収容された。しかし「依然として危険である」との判断から新たな家庭への養子縁組は行われず、反対の声を押し切る形で、事件から10日後の2014年5月24日に安楽死させられた。写真の出典はこちら
英雄猫・タラ
 以下でご紹介するのは英雄猫タラが飼い主を襲っている犬を撃退する動画です。最後の方に流血映像がありますので、苦手な方は前半だけご覧ください。 元動画は→こちら