トップ猫の迎え方猫を飼う室内環境猫と他の動物との相性

猫と他の動物との相性

 猫と猫の相性、および猫と他の動物との相性を、一般論を交えて解説します。反りの合わない動物との同居は多大なストレスになりますので、ペットの多頭飼いをお考えの方は、予備知識として事前に知っておく必要があります。

猫とさまざまな動物との相性

 猫と他の動物との相性が問題となるのは、先住ペットがいる家に、猫を新しく迎え入れる場合や、すでに猫を飼っており、他の動物を新参ペットとして家に迎え入れる場合などです。

猫と人間の赤ちゃんとの相性

猫と人間の赤ちゃんとの相性  家のメンバーに新しい赤ちゃんが加わったとき、何かと赤ん坊中心の生活になってしまいがちです。猫はしつこくされることを嫌いますが、全く放置されることも嫌いと言うちょっとわがままな動物です。 「自分が無視されている!」と感じることは、いくら猫といえども苦痛ですので、なるべくそれまでと同じくらい猫にも関心を寄せてあげることが重要となるでしょう。
 また、猫の口内や爪には高率でパスツレラ菌が生息しており、すり傷などから赤ん坊の体内にはいると、傷部分が赤くはれたりします。赤ちゃんの体に擦り傷などがある場合は、傷が治るまで、なるべく猫が近づかないように配慮しましょう。また赤ちゃんに猫アレルギーの症状が出たら、室内から極力アレルゲンを除去するよう努めます。赤ちゃんと猫 猫アレルギーについて

猫と小動物との相性

猫と小動物との相性  猫は本来、森や林の中で狩猟生活を行ってきました。そのときの獲物となったのが鳥、ねずみ、とかげ、昆虫など、ちょこまかと動く小動物です。猫と鳥、もしくはハムスターなどのげっ歯類が同居している状況だと、いつなんどき、猫の本能が目覚めるか分かりませんので、そうした小動物と猫を一緒に飼うことはお勧めできません。 動くものに夢中になる

猫と犬との相性

猫と犬との相性  警戒心が強く、攻撃的な犬で無い限り、猫との同居はうまくいくことが多いようです。ただし若い犬はやんちゃで遊びたがりですので、あまりしつこく猫を追っかけまわしていると「うるさい!」とばかりに猫パンチが飛んでくるかもしれません。また、犬のことを「縄張りを荒らす奴!」と思って敵対心を抱くこともありますので、ゆっくりと共同生活に慣らしていく必要があります。
 なお、テルアビブ大学の研究によると、猫が犬より先にペットとして飼われている状態で、犬が1歳未満、猫が6ヶ月未満の時期に一緒に暮らし始めると2匹は意気投合する確率が高いそうです。 Interrelationships of dogs and cats
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猫同士の相性

猫を多頭飼いする場合は、猫一匹に対して1部屋与えるのが理想  留守がちな家では退屈しのぎになり、また運動不足解消にもなるということで、猫と猫との同居、いわゆる多頭飼い(たとうがい)を考えている方も多いと思います。理想を言うと、猫一匹に対して、自分の縄張りとも言える部屋を1部屋与えることが望まれます。そうすれば、猫同士がお互いに干渉しないスペースができ、それだけでトラブルやストレスを軽減することが出来るというわけです。
 また猫を多頭飼いする場合は、生後2~7週齢の「社会化期」を共に過ごした猫同志を同居させるのがよさそうです。1999年にBradshawらが行った野良猫の観察では、血縁関係にある兄弟猫は、「お互いを毛づくろいする」、「狩りに付き添う」、「一緒に寝る」、「ごはんを分け合う」といった親和行動を、血縁関係のない猫同士よりも多く見せたといいます。また2003年、室内で飼われている猫28匹を対象とした観察では、やはり血縁関係にある猫同士の方が共に過ごす時間が長かったという結果が出ています。 Influence of familiarity and relatedness on proximity and allogrooming in domestic cats 「社会化期」を共有した猫同志は、成長してからも絆を保つ  こうした結果から、血縁関係にある猫、言い換えれば生後2~7週齢の「社会化期」を共に過ごした猫同志は、成長してからも強い絆で結びつく傾向があると言えそうです。ですから猫を多頭飼いする際は、まったく見ず知らずの猫同士を一つ屋根の下で同居させるよりも、血縁関係にある兄弟姉妹猫を同居させた方がうまくいく可能性が高いといえます。動物愛護センターや保健所などから猫を引き取るときの参考になるでしょう。
 なお参考までに、一般的な猫同士の相性を列挙します。

成猫オスと成猫オス

 相性は最悪!
成猫オスと成猫オスの相性は最悪です  オス猫は、本能的にメス猫との交尾の順番を他のオス猫と競い合って生きています。ですから去勢手術をしていないオス猫同士が同じ空間で暮らしていると、特に繁殖期は、メス猫をめぐって流血騒ぎに発展することもあります。またお互いに縄張り意識が強いので、テリトリーを奪い合ってケンカが絶えず、しまいにはどちらか一方が家出してしまうという状況もありえます。やむをえずオス猫同士を飼う場合は、あらかじめ去勢手術を施すことをお勧めします。 オス猫の去勢手術

成猫と子猫

 相性はまあまあ
成猫と子猫の相性はまあまあです。  すでに成猫を飼っている環境に子猫を迎える場合、子猫を「縄張りを荒らす敵対者」とみなして攻撃的になる猫は少ないようです。母性本能(父性本能)がかきたてられて甲斐甲斐(かいがい)しく世話焼きに転じる猫もいるくらいです。ただしあまりにも子猫のことばかりかまっていると、「無視されている」と感じてストレスをためこむ可能性があります。意識的に古顔猫のこともかまってあげましょう。

高齢猫と子猫

 相性はまあまあ
高齢猫と子猫の相性はまあまあです。  高齢猫は生殖能力が低下しており、それにともなって縄張り意識や他のオスに対する敵対意識も弱くなっています。新しく子猫を迎えても攻撃的になることはほとんどありません。ただしやんちゃな子猫の遊びに付き合わされてうんざりしてしまう高齢猫もいますので、疲れたそぶりを見せたら、飼い主が子猫の相手を肩代わりしてあげましょう。

成猫オスと成猫メス

 相性はよい
成猫オスと成猫メスの相性はよいほうです。  オス同士とは違って、相手はメス猫を奪い合うライバルではありませんので、お互いに攻撃的になることは少ないです。ただし繁殖期になると鳴き声やスプレー(家の中のトイレ以外の場所にオシッコをしてしまう行為)が頻繁になり、また予期しない子猫の誕生も考えられますので、事前の去勢・避妊手術が望まれます。 猫の不妊手術

成猫メスと成猫メス

 相性は最高!
成猫メスと成猫メスの相性は最高です。  メス猫は本来、7~8匹が群れを成して共同生活を送ります。これはちょうどライオンのメスと同じ習性です。ですから、メス猫を飼っている家庭に新しい成猫メスを迎えても、それほどのトラブルは起こらないでしょう。二匹に同等の関心と愛情をかけていれば、問題なく生活していけることが多いです。
 ただし、両者を引き合わせるときだけは要注意です。まれに古顔の猫が新参猫に対して攻撃的になることもありますので、その場合は1~2週間かけてゆっくりとなじませるようにします。 群れで生活する

親猫と子猫

 相性は最高!
親猫と子猫の相性は最高です。  自分の産んだ子猫に対して攻撃的になることはほぼないといっていいでしょう。野良のオス猫の場合、6~7ヶ月で親離れして、お互いに干渉しない関係になりますが、家庭で飼われている「イエネコ」の場合は、親子関係が永続するケースが多く見られますので、良好な関係が続くでしょう。
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