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3月の猫ニュース

 2015年3月の猫に関するニュースをまとめました。一番上が最新で、下にスクロールするほど記事が古くなります。記事内にリンクが貼られていることもありますが、古い記事の場合はリンク切れの時がありますのでご了承下さい。

3月25日

 佐賀県は24日、犬や猫の殺処分数を減らすための譲渡専用施設「いっしょけんね」を武雄市に開所しました。
 当施設は、県内では初となる犬猫の譲渡に特化した施設。広さは木造平屋建て132平方メートルで、犬なら6匹、猫なら10匹程度まで収容が可能です。センターの運営は民間委託で、常駐している職員が動物の世話をし、獣医師やトリマーなどの業務を助けるとのこと。
 開館は8:30~17:15で、保護された動物たちを見学できるのは10時から4時の間(正午からの1時間を除く)。引き取り希望者は、センター内で事前講習を受け、病気時に動物病院に連れて行く意思確認などを盛り込んだ誓約書にサインする必要があります。休館は土日祝日と年末年始(第4日曜除く)。 Source---佐賀新聞
佐賀県武雄市に開所した譲渡専用施設「いっしょけんね」

3月23日

 千葉県・船橋市の県立高校に務める30代の男性教諭が、学校の敷地内で生まれた子猫の処置に困り、生き埋めにしていたことが明らかになりました。
 問題となった県立高校の発表によると、30代の男性教諭は今月6日、学校の敷地内で生後間もない子猫5匹を発見。授業後、担任を務めるクラスの男子生徒3人に対し、目的を説明しないまま敷地の隅に穴を掘らせ、子猫5匹のうち少なくとも4匹を生きたまま埋めたということです。この行為に対して教諭は、「放置すれば死ぬと思った。市役所や保健所には引き取ってもらえないと思ったので、対処の仕方が分からなかった」などと話しているといいます。
 この事件に対し高校側は、24日の臨時保護者会において事実関係を説明するとのこと。また警察では、動物愛護法違反の疑いで調べを進めています。
 動物愛護法の第6章では、「愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する」と規定されています。
動物愛護法をもっと知ろう Source---JNN
子猫が生き埋めにされた千葉県の県立高校

3月18日

 独創的な電化製品で有名な「ダイソン」は、猫アレルギーの原因物質を含む、1mmの1万分の1という超微小粒子までも除去してくれる高性能空気清浄機付き扇風機、「Dyson Pure Cool™」を、4月28日から発売すると発表しました。
 吸い込むと肺にまで達するとされている微粒子の目安は2.5μm(1μmは1mmの1/1000)で、一般的に「PM2.5」と呼ばれています。このたびダイソンが発売する「Dyson Pure Cool™」がターゲットとしているのは、このPM2.5よりもさらに小さいPM0.1という超微小粒子。この中には花粉はもちろんのこと、タバコの煙や猫アレルギーのアレルゲン(fel d 1)、ウイルスなども含まれるそうです。使用されている「360°グラスHEPAフィルター」は、1.1㎡のマイクログラスファイバーを、プリーツ状に254回折った高密度のフィルターで、PM0.1レベルまでのあらゆるサイズの粒子を99.95%除去するとのこと。30分で10畳、60分あれば26畳の広さを清浄化できるといいます。 Dyson 猫アレルギーについて
ダイソンから発売される空気清浄機付扇風機「Dyson Pure Cool&trade」

3月16日

 現在、世界最高齢を誇っているカリフォルニアの「ティファニーツー」が13日、めでたく27歳の誕生日を迎えました。
 黒とオレンジのサビネコ「ティファニーツー」(Tifanny Two)が生まれたのは、1988年3月13日。飼い主であるシャロン・ボールヒーズさんが10ドルで買ったときは、わずか6週齢だったといいます。27年間に及ぶ「猫生」のうち、2年ほど行方不明になった時期はあったものの、今も階段の上り下りができるほど元気だそうです。 Source---Guinness World Records
27歳の誕生日を迎えた猫「ティファニーツー」(Tifanny Two)

3月16日

 京都市が2月、市議会で提案した「野良猫に不適切に餌をやる行為などを罰則付きで禁じる条例案」に対し、一部の市民から反対意見が出ています。
 当条例の正式名称は「京都市動物による迷惑等の防止に関する条例案」。内容は、所有者がいない猫などに不適切に餌を与え、糞尿や鳴き声など環境を悪化させる行為を禁止するというものです。この条例案に対し、一部の市民から批判が噴出して議論を呼んでいます。反対派意見の骨子は、「野良猫を餓死させてしまう」、「餌やりは本来自由な行為であり、条例は動物愛護法の趣旨に反する」といったもの。一方、こうした反対意見に対して市は「適切なエサやり」の具体例や、地域猫活動をサポートする「まちねこ活動支援事業」を提示し、無責任なエサやりに歯止めをかけることの必要性を強調しています。
 同種の条例は東京都荒川区などにあるものの、政令指定都市では初の試みとのこと。また奈良市では2013年にいったん条例化案が出ましたが、計画段階で噴出した批判に押される形で、内容が「カラスによる被害防止」に限定されたという経緯があります。
適切なエサやり
 市では、「自宅敷地内で行う」、「糞尿の清掃をする」、「地域の同意を得る」といった条件を満たせば、野良猫であってもエサやりが許されるとしています。
猫の殺処分の現状 Source---毎日新聞

3月13日

 2014年、東京都大田区で40匹余りの猫が死んでいるのが見つかった事件で、このうち少なくとも1匹を殺したとして起訴されていた会社員の男が、起訴内容を認めました。
 当事件は2014年4月から9月にかけ、大田区内において40匹余りの猫の死体が発見されたというもの。このうちの1匹を死なせたとして、埼玉県川越市の会社員・久保木信也被告が動物愛護法違反の罪で起訴されていましたが、13日に東京地方裁判所で開かれた初公判において、被告は起訴された内容を認めました。冒頭陳述によると久保木被告は、去年4月ごろから、農薬などを混ぜたキャットフードをまくようになったとのこと。理由として「野良猫は生きていても不憫(ふびん)なので、猫が好きな自分が死なせるべきだ」などと語っているそうです。 Source---NHK News Web

3月11日

 日本で好評を博した猫盛りだくさんの浮世絵展「にゃんとも猫だらけ」が海を渡り、とうとうニューヨークで開催されることになりました。
 「にゃんとも猫だらけ」は、リッカーミシン創業者である平木信二氏が収集した「平木浮世絵コレクション」の中から、猫をモチーフとしたものだけを選りすぐった浮世絵展。この展示会が2015年3月13日(金)~ 2015年6月7日(日)、「Life of Cats」と名を変え、ニューヨークにある「Japan Society Gallery」で開催されることが決定しました。浮世絵約90点の他、アメリカ国内に保有されている絵画や彫刻などを合わせ、合計120点ほどの猫作品が一堂に会する予定です。 Japan Society Gallery 猫の浮世絵美術館
ニューヨークで開催されることが決まった「Life of Cats」

3月9日

 スウェーデンの研究機関が、認知症患者のための医療用ネコ型ロボット「JustoCat」を開発しました。
 当ロボットは、スウェーデンのメラルドーラン大学と、ロボットの製造開発を行うロボドーランとが共同で開発したもの。大きさや体重は通常の猫を手本としており、また本物の猫のように鳴いたりゴロゴロと喉をならしたりするとのこと。被毛は取り外して洗濯することもでき、もちろんトイレの世話は必要なく、人獣共通感染症の危険性もないといいます。価格は1,000ポンド(約18万円)程度とやや高価ですが、研究者曰く「単なる玩具ではなく医療機器であるから、多少値が張るのは仕方がない」そうです。実験段階では、認知症患者を落ち着かせて不要な徘徊や過剰な活動を抑える効果が認められたといいます。差しあたってはヨーロッパにおける普及を目指しているということです。
 今月の2日には、アメリカ医療疫学会(SHEA)がアニマルセラピーに関するガイドラインを発表し、「猫を医療機関内に連れ込むのは望ましくない」との見解を示したばかり。生身の猫に対する風当たりはやや強いようですが、果たしてこのネコ型ロボットは、本物の猫の代役として任を全うすることができるのでしょうか。 アニマルセラピー
医療用猫型ロボットとして開発された「JustoCat」

3月7日

【続報】猫をピンク色に染めたことで多くの人から非難を集めたロシア人マルチタレントが、「猫は生きている!訴えてやる!」と逆切れしている模様です。
 開き直って逆切れしているのは、ロシア出身のマルチタレント、エレーナ・レニーナ。先週末あたりからCENを通じて流れ出した情報では、「2014年の9月、彼女がパーティの余興でピンク色に染めた猫がその後中毒死した!」とされており、彼女を刑務所に送ろうという署名運動には、すでに7千人を超える人々が賛意を示しています。当の本人はこの動きに対し、「猫はまだ生きている!」と反論。公式サイトにやや染料の残った猫の写真を次々とアップし、何とか情報の拡散をストップさせようと躍起になっています。
 しかし、その主張を万人に信用させることは、そう簡単ではないようです。「写真がいつのものかわからない」、「猫の体のサイズが違いすぎる」、「5ヶ月以上経過してまだ染料が残っているのはおかしい」など、不審な点が数多くみられることから、この猫自体が替え玉ではないかと疑うメディアもちらほら見受けられます。
 なお彼女は今回の騒動に対し、情報拡散の引き金となった「Metro」や「Mirror」、「DailyMail」といった新聞社を訴える可能性を示唆していますが、もし仮にそうなった場合、染色された猫と今回公開された写真の猫が同一であることを証明する必要が生じます。気になる猫の生死は、DNA鑑定などを通してその時にはっきりするでしょう。 Source---文中のリンク参照
猫が生きている証拠として公開された写真

3月6日

 ふらりと外に出たペット猫が通行人に拾われ、幾つかの不運な偶然が重なってそのまま安楽死させられるという悲しい出来事がありました。
 虹の橋へと旅立ったのは「ベイビーズ」という名の猫。北アイルランド・ニュータウンアビーに暮らすニーソン家のペットです。今月1日、ふらりと外に出かけたまま戻らないことを心配した家族が周辺を捜索したところ、動物病院で安楽死させられたという事実に突き当たったといいます。この悲劇の背景には幾つかの不運が重なっていたようです。まず第一に、なぜかその日に限って、いつもベイビーズがお邪魔する家に行かなかったこと。第二に、ベイビーズが首輪もマイクロチップも装着しておらず、通行人によって野良猫と誤解されたこと。そして第三に、ベイビーズが連れていかれた病院において末期の慢性腎不全と診断され、診察した獣医師が「楽にしてあげよう」という妙な同情心を抱いてしまったこと。
 こうした様々な不運が一度期に重なり、今回の悲劇が起こってしまったというのが真実のようです。ペットを迷子にしないことの重要性を、改めて実感させられる出来事と言えるでしょう。 迷子猫の探し方 Source---Daily Mail Online
野良猫と間違われた安楽死させられたベイビーズ

3月4日

 今年の2月に発表された研究報告によると、多くの猫が興味を惹かれる「猫向き」の音楽というものがあるようです。
 この研究は「Applied Animal Behaviour Science」上で公表されたもの。実験では、人間用の音楽と「猫向き」の音楽とを猫に聞かせ、いったいどちらにより強く興味を惹かれるかが観察されました。ここでいう「猫向き」とは、猫同士がコミュニケーションするときに多く用いられる周波数とテンポを多く含んだ音楽のことです。その結果、猫用にアレンジされた音楽の方がよいリアクションを得たとのこと。また若い猫や年老いた猫においてその傾向が顕著だったとも。
 これは猫にとって住みやすい環境を作り出す「環境エンリッチメント」の一環として使えそうな理論です。しかしサンプル音を聞いた限りでは、人間にとってやや不快な高周波を含んだ音になってしまうようです。 Cats Prefer Species-Appropriate Music 猫の欲求とエンリッチメント

3月2日

 パーティーの余興として全身ピンク色に染められた猫が、その後、染料が原因と思われる中毒で死んでいたことが明らかになりました。
 猫をショッキングピンクに染めるという突拍子もない行動を行ったのは、パリなどで活躍するロシア出身のマルチタレントエレーナ・レニーナ(Elena Lenina, 35)。彼女は去年の9月、「pretty in pink party」と題されたパーティーを主催しました。これは、参加者が全員ピンク色を身にまとうという趣旨のものでしたが、彼女は場を盛り上げる起爆剤として、全身をピンク色に染めた猫を連れてきたといいます。目撃者の談によると、猫は始終そわそわし、彼女の手から逃れようともがいていたそうです。
 パーティーが終わると、そもそも猫になど興味がなかった彼女は、早々に第三者に譲渡。その後の調べで、猫はピンクの染料が原因と思われる中毒症状で、数ヶ月後に死んでいたことが明らかになりました。
 この事実に対する非難を受け彼女は、「相談した獣医師からは猫の体に良いと言われた」、「自然治癒力を高め被毛を丈夫にする」などとうそぶいているそうです。一部の動物愛好家たちはすでに、彼女のこの行為を動物虐待として捜査するよう訴えかける署名運動を開始しています。 猫の毒になる薬品 Source---METRO
ピンク色に染められた哀れな猫