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キプロスアフロディーテ

 猫の品種の1つ「キプロスアフロディーテ」に関する基本情報です。この猫はいったい、いつどこで生まれたのでしょうか?歴史や特徴を写真や動画とともに見ていきましょう!

キプロスアフロディーテの基本情報

キプロスアフロディーテ 写真:Aphrocats
  • 原産
    キプロス

  • 短毛~ミディアム
  • 公認
    WCF
猫の購入や繁殖の前に  現在猫の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている猫がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また猫を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 猫の購入・入手方法 猫を選ぶときの注意 ペットショップで猫を買う前に

キプロスアフロディーテの歴史・ルーツ

 キプロスアフロディーテ(英語:サイプラス・アフロダイティ)は、キプロスの山岳地帯で自然発生した猫だと考えられています。
キプロスアフロディーテの種猫となったキャシディとレイディ  品種の確立に尽力したのは、イギリスでターキッシュバンのブリーダーをしていた女性でした。2005年、彼女がキプロスに到着してしばらくするとクリーム色のセミロングヘアーをもったオス猫が彼女の庭に現れました。逆三角形の顔と非常に大きな耳、長い後ろ足、骨太な骨格に毛が密生したしっぽをもつこのオス猫(キャシディと名づけられた)は、ターキッシュアンゴラやターキッシュバンと似た部分があるものの、それらとは明らかに違う種であると彼女は見抜きます。同じ頃、キャシディと同じように骨太で逆三角形の顔をもったメス猫が彼女の庭に迷い込んできました。「レイディ」と名づけられたこの猫はキャシディと交尾し2匹の子猫を出産します。一匹は死んでしまいましたが、生き残ったもう1匹は、近所の人に引き取られ、セミロングヘアーのオス猫とつがいになって4匹の子猫を出産しました。それらの子猫は全て、母猫に似て逆三角形の顔と長い後ろ足をもっていたということです。この情報を聞いた女性ブリーダーは、これらの猫を品種として確立することを決意し、2匹の子猫を譲り受け繁殖に取り掛かりました。結果、キャシディのひ孫にあたる子猫が生まれ、その中から白い被毛とブルーの瞳を持った猫を選別しました。
 2008年11月、WCFの審査員アンドレアス・モビアス氏がキプロスを訪問したのを機に、スタンダードが決定され、「キプロスアフロディーテ」という名で登録されました。キャットショーに初登場したのは2009年という極めて新しい品種です。なお、カリフォルニア大学におけるDNA解析の結果、キプロスアフロディーテは地中海に特有の種であり、ターキッシュアンゴラターキッシュバンとは別種であることが実証されています。

キプロスアフロディーテの特徴・性格

 キプロスアフロディーテの特徴は、骨太な骨格と大きな体、そして長い後ろ足です。常に坂道を下っているように忍び足で歩く姿はヤマネコを思わせますが、これは山の斜面を登ることに体が適応した結果だと思われます。大きな耳は小さな音を聞き取ると同時に、暑い季節に体温を逃がすラジエターとして役立ちます。ふさふさの被毛は寒い冬を乗り越えるために発達しました。山岳地帯ではいまだにちらほら見かけることができるものの、沿岸地帯にはほとんどいないといいます。
 キプロスアフロディーテの性格は、穏やかで家庭に向いています。社交的で人の膝の上が大好きです。

キプロスアフロディーテのお手入れ・注意点

 キプロスアフロディーテには、セミロングヘアーのほかショートヘアーがいますが、毛は絡まりにくいので週1回程度のブラッシングで十分でしょう。