トップ猫の心を知る猫の習性うんちをするとテンションが上がる

うんちをするとテンションが上がる

 猫の習性の一つであるうんちをするとテンションが上がるという点について解説します。
 うんちを終えた猫は、急にニャーニャー鳴き声をあげたり、運動会のような駆けっこを始めたりしますが、猫はなぜこのような行動を取るのでしょうか?

猫の行動・その理由は?

ウンチをするという行為は、猫にとって緊張感を伴う一大イベント  猫の中には、うんちを完了した途端、妙にテンションが上がってドタバタと部屋の中を走り回ったり、ガリガリと爪とぎを始めるものがいます。この行為の理由としては、外敵の多い野生環境では緊張を強いられる”排便”という行為を無事に達成したので、安心するという説が有力です。
 猫の気持ちを理解するため、「トイレの無い森の中でおしっこをしたくなった」という状況を想定してみましょう。自宅で用を足すときは、「トイレ」という閉鎖された空間で仕切られていますので、比較的安心していられます。しかし森の中をトレッキングしている最中に催してしまったら、仕切り板もなにもない茂みの中で、野生動物や他の登山客と遭遇することを恐れながら用を足すことを余儀なくされます。恐らく猫がうんちやおしっこをしているときの心境は、このときの人間の心理状態に近いのでしょう。そう考えると、排泄を終えた瞬間に緊張の糸が切れて、「ああ!無事に済んだぞ!」という安心感にとらわれ、テンションが上がってしまうのもうなづけます(※私有地や公共の場で用を足してはいけませんが…)。
 部屋の中に猫のトイレを設置するときは、猫が緊張しないように人通りの少ない場所を選んであげるとよいでしょう。また、人間にとっての個室のように、用を足している姿を隠してくれるドーム型トイレの方が安心するかもしれません。しかし逆に人に見られていたほうが安心してくれる変わった猫もいます。その場合、トイレに入る直前に飼い主の方を見て「ニャ~」と鳴くはずですので、近くに行ってじっと寄り添ってあげましょう。 猫のトイレのしつけ 猫に必要なトイレ用品 猫の排便
トイレ後以外のタイミングでドタバタ暴れたり、自分のしっぽを執拗にガジガジ噛むような場合は「知覚過敏症候群(FHS)」という疾患である可能性があります。様子を動画に撮影して獣医さんに見せてください。猫の知覚過敏症候群~病態・原因から治療法まで