トップ猫の手入れとケア歯磨き粉の成分・大辞典カルボキシメチルセルロース

カルボキシメチルセルロース(セルロースガム)~犬猫向け歯磨き粉の安全性と危険性

 犬猫向け歯磨き粉に含まれている「カルボキシメチルセルロース」。この成分はペットが口にしても大丈夫なのでしょうか?最新の科学的データと共に安全性と危険性を検証しましょう。

日本における安全性情報

 カルボキシメチルセルロース(carboxymethyl cellulose, CMC)はセルロースから合成される水溶性高分子の一種。シンプルに「セルロースガム」とも呼ばれます。化学構造式は以下です。 犬猫向け歯磨き粉に含まれている成分「カルボキシメチルセルロース」  日本では厚生労働省によって「カルボキシメチルセルロースカルシウム(繊維素グリコール酸カルシウム)」と「カルボキシメチルセルロースナトリウム(繊維素グリコール酸ナトリウム)」が指定添加物の「糊料」として認可されており、液体の増粘や安定目的で利用されています。使用基準は「2%まで」です。

海外における安全性情報

 海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
粘度を調整することや乳化安定剤として化粧水、乳液、クリーム、シェービングクリーム、ローションなどに使用されます。また飲みやすくするため医療用のバリウムにも添加されています。