トップ猫の手入れとケア歯磨き粉の成分・大辞典ハイドロキシアパタイト

ハイドロキシアパタイト~犬猫向け歯磨き粉の安全性と危険性

 犬猫向け歯磨き粉に含まれている「ハイドロキシアパタイト」。この成分はペットが口にしても大丈夫なのでしょうか?最新の科学的データと共に安全性と危険性を検証しましょう。

ハイドロキシアパタイトとは?

 ハイドロキシアパタイト(hydroxyapatite, HAP)は一価の陰イオンとして水酸基を主に含む分子の総称。「水酸燐灰石」や「ヒドロキシアパタイト」とも呼ばれます。人の骨の60%、歯のエナメル質の97%、歯の象牙質の70%がハイドロキシアパタイトからできており、唾液中にも含まれています。また魚の骨などを通じ、日常的に摂取しているありふれた成分です。

ハイドロキシアパタイトの効果

 天然のハイドロキシアパタイトは日本国内で食品添加物としても医薬品としても認可されていません。そのかわり、人工的に合成した薬用ハイドロキシアパタイトは医薬部外品の添加物として認可されています出典資料:厚生労働省医薬食品局。なお「薬用」という紛らわしい表現が付いていますが医薬品ではありません。
薬用ハイドロキシアパタイト
 以下でご紹介するのは薬用ハイドロキシアパタイトの製造を行う日本の企業「サンギ」が公開している動画です。2003年からはナノレベル(1ナノは100万分の1mm)に加工する技術を確立し、「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」と呼ぶようになっています。 元動画は→こちら
 歯磨き粉に「薬用ハイドロキシアパタイト」(mHPA)と記載されている場合は、歯垢の吸着除去効果、歯の表面についたミクロの傷を埋める効果、エナメル質の表層下から溶け出したミネラルを補給し、再石灰化を促して初期の虫歯を予防する効果を目的に配合されています。
 一方、ただ単に「ハイドロキシアパタイト」と記載されている場合は上記したような効果では書く、研磨剤や基剤として配合されています。
犬猫用の歯磨き粉に「薬用ハイドロキシアパタイト」を含んだものはありませんので、必然的に「研磨剤」目的ということになります。つまり歯に塗った後ゴシゴシこすらないとあまり意味がないということです。