トップ猫の栄養と食事キャットフード成分・大辞典糟糠類小麦ふすま

小麦ふすま~安全性と危険性から適正量まで

 キャットフードのラベルに記された「小麦ふすま」。この原料の成分から安全性と危険性までを詳しく解説します。そもそも猫に与えて大丈夫なのでしょうか?また何のために含まれ、猫の健康にどのような作用があるのでしょうか?

小麦ふすまの成分

 小麦ふすま(wheat bran)は小麦を生成する過程で発生する外皮の一部。小麦粒の胚乳部分と胚芽を取り除いて残ったものを指します。鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅などのミネラルのほか、不溶性食物繊維としてセルロースやヘミセルロースを豊富に含んでいます。 キャットフードの成分として用いられる「小麦ふすま」  人間向けの食品としてはシリアルなどに用いられており、糞便量の増大、消化管通過時間の短縮、便量の増加作用などが期待されています。

小麦ふすまは安全?危険?

 小麦ふすまを猫に与えても大丈夫なのでしょうか?もし大丈夫だとするとどのくらいの量が適切なのでしょうか?
 犬を対象とした小麦ふすまの給餌試験がいくつか行われました。その結果、「消化管通過時間の短縮」「膵外分泌機能の活性化」「腸内細菌叢の活性化」「消化性の低下」といった効果が確認されています。
 一方、猫を対象とした小麦ふすまの給餌試験はあまり積極的に行われていないようです。キャットフードのいくつかには成分として含んでいるようですが、目的はおそらく犬の場合と同様、腸内細菌叢の活性化や消化性の低下だと考えられます。「消化性の低下」の言い方を変えると、摂取するフードのボリュームは同じでも、そこから取り出せるエネルギーの量が少なくなるという意味ですので、ダイエットを目的としたフードに入れる場合は理に適(かな)っているでしょう。
猫における小麦ふすまの安全性、危険性、および適正量に関してはよくわかっていません。