トップ猫の健康と病気猫に薬を飲ませる方法

猫に薬を飲ませる方法

 獣医さんが処方してくれる薬には錠剤(固形薬)、粉薬、液状薬などがあります。病院で飲ませてくれる分には問題ありませんが、自宅で薬を飲ませる場合、猫が薬を嫌がったり、協力者がいないなどの事情により、往々にして投薬に失敗して薬を無駄にしてしまいます。そこでこのセクションでは、効果的に猫に薬を飲ませる方法についてまとめました。

動物病院に連れて行く

猫を動物病院に連れていくことは、かなりのストレスになる  投薬のタイミングに合わせて猫を動物病院に連れて行くというのが第一の選択肢です。
 百戦錬磨の獣医さんに任せておけば、何とかして猫に薬を飲ませてくれるでしょう。しかし、投薬のたびに狭いキャリーやクレートに閉じ込められ、車や徒歩でガタガタと揺られながら得体の知れない場所に連れ込まれ、見たことのない人に囲まれて体中を触られるということは、猫にとってかなりのストレスになると考えられます。
 半年に1度程度なら猫も我慢してくれるでしょうが、内臓疾患の薬のように月に1回や週に1回ともなると飼い主にとっても猫にとっても気が重くなってきます。確実な方法ではありますが、できれば一番最後の手段として考えたいものです。
「国際猫医療協会」(ISFM)が認定しているキャットフレンドリークリニックのロゴ  ちなみに「国際猫医療協会」(ISFM)は独自の基準により、猫にやさしい「キャットフレンドリークリニック」(Cat Friendly Clinic)の認定を行っており、この基準を満たした病院においては、猫にストレスをかけないまま高いレベルの医療を受けることができるとしています。今後こうした猫にやさしい病院が増えてくれれば、ペットを病院に連れていくたびに感じる憂鬱が、多少軽減されるかもしれません。「キャットフレンドリークリニック」は、そのレベルに応じて「シルバーレベル」と「ゴールドレベル」に分けられており、それぞれの認定基準は以下です。
シルバーレベル
  • 設備や施設全体が基準を満たしている
  • スタッフ全員が猫にストレスをかけない扱い方を心得ている
  • どんな質問にも答えられる「猫スタッフ」(Cat Advocate)が最低一人常駐している
  • 猫にやさしい待合室がある
  • しっかりとした入院設備がある
ゴールドレベル
  • シルバーレベルの基準を全て満たしている
  • 病院内に猫専用の区画がある
  • 入院猫用の大き目なケージがある
  • 待合室が猫に特化している
  • 施設や設備が猫に特化している
 まだまだ認知度は低いですが、日本国内においても少しずつ上記「キャットフレンドリークリニック」の認定を受けた動物病院が増えてきました。病院のリストは以下のページから検索できますので、タブの中から「JAPAN」を選び、お近くの病院を探してみてください。なお、ただ単に「猫専門病院」という看板がついている場合、「猫だけを受け付けている病院」なのか「ISFM公認の病院」なのか分かりません。どちらなのかは直接病院に問い合わせたり、データベースの記録を見てご確認ください。 ISFM認定CatFriendlyClinic
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薬を口の中に押し込む

 猫の口を強引に開き、中に固形薬(錠剤・カプセル)を突っ込むという方法です。うまくいけばいちいち動物病院に足を運ばなくてすみますので、かなり労力の節約になるでしょう。しかし、暴れん坊の猫やどうしても口を開こうとしない猫の場合はやっかいです。協力者がいれば、一人が「抑え役」、もう一人が「薬の突っ込み役」として作業を分担し、うまくいくかもしれません。しかし一人で作業を行う場合は、猫の体を抑えつつ、口をあけさせ、さらに薬をのど元に落とすという芸当を、器用にこなさなければなりません。

猫の薬の飲ませ方~初級編

 以下でご紹介するのは、比較的おとなしい猫に錠剤を飲ませるときのハウツー動画です。ここで言う「おとなしい」というのは口を持っても暴れない猫のことです。動画内の猫はお利口すぎるので、初級編とします。
 基本動作としては猫の上顎(うわあご)を片手でしっかりとつかみ、口が自然と開くまで首をそらします。うまいこと口が開いたらもう一方の手に用意しておいた薬をのどの奥に落とし込み、のどをさすって嚥下(えんげ=のみこむこと)を促します。なお、嚥下を促す際は猫の鼻先をぬらしたり、スポイトや注射器(シリンジ)で口の中に少量の水をたらす、といったバリエーションがあります。
おとなしい猫に飲ませる方法
元動画は⇒こちら

猫の薬の飲ませ方~中級編

 以下でご紹介するのは、暴れん坊の猫に錠剤を飲ませるときのハウツー動画です。ここで言う「暴れん坊」というのは口を持ったら「イヤイヤ!」をしてプイッとどこかへ逃げてしまう猫のことです。逃げ出さないように両足でロックしておけば、協力者がいなくても一人でできそうです。
 動画内では猫と向き合った状態ですが、後ろから股の間に挟むというスタイルでもできそうです。また、猫の口を開かせる際は、口角付近にペイスト状のおやつを塗り、自発的に舌を出す瞬間を待つという方法も使えそうです。
暴れる猫に薬を飲ませる方法
元動画は⇒こちら
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薬をエサに混ぜ込む

 薬をこっそりとエサに混ぜ込み、食事と一緒に飲み込ませるという方法です。猫がまんまとだまされてくれれば、こんなに楽な方法はありません。しかし現実にはそう思うようにはいかず、特に薬が苦くてまずい場合は、かなりの確率で気づかれてしまいます。
 固形食の中に混ぜ込んだり、ペイスト状のものに混ぜ込んだりといったパターンがあります。なお、薬をくるむための「タブ・ポケット」と呼ばれる投薬補助食品もあります。

薬をエサに混ぜ込む~初級編

 以下でご紹介するのは、猫のエサに薬を混ぜ込んで飲ませるハウツー動画です。動画内ではいともかんたんに飲んでくれていますが、鼻のよい猫の場合はかなりの確率でばれてしまい、プイッとそっぽを向かれます。
エサに薬を混入する・初級
元動画は⇒こちら

薬をエサに混ぜ込む~中級編

 以下でご紹介するのは、猫のエサに薬を混ぜ込んで飲ませるハウツー動画です。前半を飛ばし、1:00頃から見ても構いません。
 固形薬を砕いてペイスト状のエサに混ぜ込み、猫の口元に塗りつけます。猫は違和感を解消しようとして口元をペロペロと自発的になめてくれますので、そのついでに薬をなめ取ってもらおうというのが基本コンセプトです。しかし投薬量によってはかなりの量のペイストをなめさせることになりますので、これも万能な方法というわけではありません。また錠剤の種類によっては、吸収速度を保つために砕いてはいけないものもあります。事前に必ず獣医さんに確認するようにしてください。
エサに薬を混入する・中級
元動画は⇒こちら
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薬のタイプを変えてもらう

 動物病院で処方される駆虫薬などは、錠剤(ピル)タイプが多いですが、猫がどうしても固形薬を受け付けない場合は、薬のタイプを変えてもらうことを検討します。液体状や粉末状のものがあるかもしれませんので、獣医さんに相談してみましょう。なお、錠剤の種類によっては、吸収速度を保つために砕いてはいけないものもあります。固形薬を粉末薬にする際は、自己判断で行うのではなく必ず事前に獣医さんの確認を取るようにしてください。

猫に粉末薬(液状薬)を与える方法~初級編

 以下でご紹介するのは、固形薬以外の粉末薬や液状薬を猫に与えるときのハウツー動画です。苦味のある薬をガムシロップでごまかし、スポイトをもちいて効率的に猫の口に薬を流し込んでいます。なお猫は一般的に甘味を感じることができませんので、薬に混ぜ込むものは獣医さんに聞いたほうがよいかもしれません。動画内の猫は自発的にペロペロしてくれていますが、全ての猫がこのように素直とは限りませんので、初級編とします。
粉末・液状薬の投与法・初級
元動画は⇒こちら

猫に粉末薬(液状薬)を与える方法~中級編

 以下でご紹介するのは、固形薬以外の粉末薬や液状薬を猫に与えるときのハウツー動画です。猫の体を保定(ほてい)するのにタオルを用い、注射器(シリンジ)を口の中に入れて強引に薬を飲み込ませています。薬を嫌がる猫を相手にするときの参考になりそうです。
粉末・液状薬の投与法・中級
元動画は⇒こちら
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