トップ猫の手入れとケア歯磨き粉の成分・大辞典ラクトパーオキシダーゼ

ラクトパーオキシダーゼ~犬猫向け歯磨き粉の安全性と危険性

 犬猫向け歯磨き粉に含まれている「ラクトパーオキシダーゼ」。この成分はペットが口にしても大丈夫なのでしょうか?最新の科学的データと共に安全性と危険性を検証しましょう。

日本における安全性情報

 ラクトパーオキシダーゼ(Lactoperoxidase, ラクトペルオキシダーゼ)はヘム結合性糖タンパク質の一種。生乳や唾液などの外分泌液中に含まれ酵素として機能しています。
 ラクトパーオキシダーゼ自体に殺菌作用はないものの、唾液や体液に含まれるチオシアン酸イオンと過酸化水素から、抗菌活性の高い次亜チオシアン酸イオンを生成します。これがラクトパーオキシダーゼシステム(LPOシステム)で歯周病菌(Porphyromonas gingivalis)を含む病原菌に対して強い抗菌活性を示します。ラクトパーオキシダーゼの分子構造は以下です。 犬猫向け歯磨き粉に含まれている成分「ラクトパーオキシダーゼ」  日本では厚生労働省によって既存添加物の「酵素」として認可されています。定義は「脱脂生乳又は乳清より、イオン交換樹脂で分離して得られたもの」で、使用基準は特に設定されていません。歯垢や舌苔予防、口臭予防などを目的に使用されます。

海外における安全性情報

 海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
ラクトフェリンとラクトパーオキシダーゼをミックスしたものは人間向けの口臭予防製品としても流通しています(森永オーラバリアなど)。