トップ有名な猫一覧日本国内で有名な猫たま

たま

 和歌山県・貴志駅の駅長として有名な猫「たま」について解説します。

たまとは?

 たまは、和歌山電鐵・貴志川線・貴志駅において駅長を務めていたメスの三毛猫。
たま駅長が帽子をかぶってたたずむ様子  母猫であるミーコが1999年、一駅隣の甘露寺前駅で産んだ4匹の内の1匹でした。その後ミーコとたまは貴志駅にある小山商店に、そして残りの兄弟猫は他の家庭に引き取られます。ミーコとたまの親子、および貴志駅前に捨てられていたちびの3匹は、小山商店と倉庫の間に作られた猫小屋で飼われるようになりました。
 ところが、それから3年ほど過ぎた2003年、赤字を理由に放棄された貴志川線を両備グループが引継ぎ、運営会社として「和歌山電鐵」が設立されます。これを機に、たま達が住んでいた場所が公道として整備されることになり、「立ち退き」という大ピンチに陥りました。
 困った飼い主は2006年4月1日、和歌山電鐵社長・小嶋光信氏に「猫たちを駅の中に住まわせてもらえないか」と相談。小嶋氏は「ピカッとたまちゃんの駅長姿が頭にひらめいた」として、2007年1月5日、たまを駅長に、そしてミーコとちびを助役に任命しました。これが「たま駅長」の誕生の経緯です。
 その後、2009年7月20日、ミーコ助役は体調を崩して他界し、「永久助役」に昇格。また駅長たまは、高齢を理由に2012年1月5日から出勤日を平日に限定し、非出勤日である土日祝日は、後任候補のニタマが駅長代理を務めるようになりました。2015年6月22日、たまが心不全で虹の橋を渡ったため(享年16歳)、同年8月からは上記ニタマが貴志駅長に昇格しています。和歌山電鐵株式会社 たま(猫の駅長)

たまの写真・動画

 以下でご紹介するのは、たま駅長の姿をとらえた写真と動画です。 駅長専用シートに座るたま駅長
 駅構内にある駅長専用シートに座るたま駅長。帽子は社内では唯一金色の線が入っており、完成までに半年余り掛かったという力作。写真の出典はこちら
駅長代理の「ニタマ」(左)と「たま駅長」(右)のツーショット写真
 和歌山電鐵・貴志川線伊太祈曽駅の駅長ニタマ(左)と「たま駅長」のツーショット。ニタマはたま駅長がお休みの土日祝日になると、駅長代理として貴志駅に出勤する。ちなみに和歌山電鐵は第一種動物取扱業「展示」の登録済み。写真の出典はこちら
16歳の誕生会に出席したたま駅長
 2015年4月29日、16歳の誕生日を祝ってもらうたま駅長。これから約2ヶ月後の6月22日、急性心不全で他界したため、これが最後の誕生会となった。
たま駅長14歳の誕生日
 以下でご紹介するのは、2013年4月29日に撮影されたたま駅長の姿です。14歳ですが、人間の年齢に換算すると70歳の「古希」に相当するため、特別なお披露目セレモニーが行われました。 元動画は→こちら