猫の毒になる食べ物・危険編
以下でご紹介するのは、猫の毒になる食べ物のうち死亡する危険性すらある絶対に避けたいものの一覧リストです。飼い主が間違って与えないことはもちろんのこと、猫が間違って近づかないよう厳重に管理しなければなりません。
チョコレート
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~チョコレート](images/chocolate.jpg)
イギリスでは2017年、大手スーパー「セインズベリーズ」がクリスマスシーズンに合わせて試供品チョコレートを各家庭に無料配布しました。その結果、郵便受けから投げ入れられたチョコレートを犬が誤食して体調不良に陥るというケースが多発しました。いい迷惑ですね…。
タマネギ・ネギ類
アルコール飲料
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~アルコール飲料](images/alcohol.jpg)
のどに詰まるもの
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~のどに詰まるもの](images/chicken-bone.jpg)
人間用の医薬品
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~人間用の医薬品](images/medicine.jpg)
2016年、イギリスの保険会社「MORE THAN」が英国内に暮らす犬や猫の飼い主1,000人に対して行ったアンケート調査では、約9%の飼い主が人間用の薬をペットに与えているという事実が明らかになっています。ペットに投与される人間用医薬品として挙がってきた名前の中には、命を奪いかねない危険なものも含まれていました。具体的には以下です。 犬と猫の中毒ハンドブック 多くの飼い主が人間用医薬品をペットに誤投与している
医薬品によるペットの中毒
- 抗ヒスタミン薬ペットにおける抗ヒスタミン剤中毒の大部分は軽度で鎮静や運動失調などで終わることが多い。しかし肝機能障害を抱えている場合、中毒効果が高まる。
- アセトアミノフェン臨床症状はチアノーゼ、呼吸困難、顔面浮腫、抑うつ、低体温、嘔吐など。これらの症状は進行し、衰弱、昏睡、最終的には死に至ることもある。犬においては46mg/kg、猫においては100mg/kg程度で中毒を起こすと推定される。
- イブプロフェン主な臨床症状は腹痛、貧血、黒色便、吐血、胃腸過敏、胃潰瘍など。2015年4月には、イブプロフェンと同じく非ステロイド系抗炎症薬に属する「フルルビプロフェン」を舐めたことによる猫の死亡例が確認されたことから、アメリカ食品医薬品局(FDA)が緊急の警告を発している。
- アスピリン中毒症状は抑うつ、嘔吐、食欲不振、呼吸速迫、発熱などで、摂取後4~6時間で出現する。中枢神経が抑制されると筋肉の運動失調を招き、昏睡から死に至ることもある。犬における中毒量は25mg/kg/日、猫では50mg/kg/日程度。
毒キノコ
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~日本国内でよく見られる毒キノコの外観一覧写真](images/poisonous-mushroom.jpg)
猫の放し飼いをやめれば、屋外に生えている毒キノコを誤食してしまうという事故は100%予防できます。
ドッグフード
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~ドッグフード](images/dogfood.jpg)
また増粘安定剤の一種であるプロピレングリコールは犬向けのウェットフードによく用いられています。しかし猫に対する使用は禁じられていますので与えてはいけません。少量でも赤血球の異常が生じて(ハインツ小体)貧血に陥る危険性があります。
「危険編」をマスターしたら次の「注意編」も確認してみましょう!
猫の毒になる食べ物・注意編
以下でご紹介するのは、猫の毒になる食べ物のうち体調不良に陥るリスクが高いものの一覧リストです。飼い主が間違って与えないことはもちろんのこと、猫が間違って近づかないよう厳重に管理しなければなりません。
カフェイン
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~カフェイン](images/caffeine.jpg)
もちろんカフェイン入りのエナジードリンクもダメです!人間ですら死亡例があります。
人間用のサプリメント
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~人間のサプリメント](images/supplement.jpg)
なお2016年、イギリスの保険会社「MORE THAN」が英国内に暮らす犬や猫の飼い主1,000人に対して行ったアンケート調査では、約5%の飼い主がプロテインシェイクやバーをペットに与えているという事実が明らかになっています。その主な理由は以下です。 多くの飼い主が人間用医薬品をペットに誤投与している
人間用サプリをなぜ与える?
- スタミナを増強して体型を整える→21%
- 早く体重が落ちるのはいいことだ→40%
- ペットの健康を改善する→35%
- 第三者からかっこよく見られる→6%
あわび・サザエ
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~あわび・サザエ](images/awabi.jpg)
イカ・スルメ
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~イカ・スルメ](images/squid.jpg)
生の豚肉
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~生の豚肉](images/pork.jpg)
生卵
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~生卵](images/egg.jpg)
香辛料
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~香辛料](images/pepper.jpg)
アボカド
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~アボカド](images/avocado.jpg)
生や大量のレバー
人間用の食べ物
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~人間用の食べ物](images/chips.jpg)
また特にスナック菓子は、犬が袋に頭を突っ込んだまま窒息死するという事例が海外で頻発しています。猫でも同様の事故が起こりえますので、留守番中はもちろんのこと、飼い主が家の中にいるときも猫が鼻先を突っ込まないよう気をつけておく必要があります。
人間用の牛乳
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~人間用の牛乳](images/milk.jpg)
食塩や塩水
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~テーブルに置かれた食塩](images/salt.jpg)
マカデミアナッツ
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~マカデミアナッツに含まれる未知の成分が中毒の原因になっている可能性あり](images/macadamia-nuts.jpg)
ぶどう・レーズン
![猫が食べると危険な中毒食品・食材~ぶどう・レーズン](images/grape.jpg)
なお、猫が口に入れてはいけない危険なものに関しては、以下のページもご参照ください。