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猫アレルギー用の経鼻ワクチンが誕生?

 マウスを用いた調査により、猫アレルギーの症状を軽減する経鼻ワクチンの有効性が示されました(2016.4.6/タイ)。

詳細

 調査を行ったのは、タイ・マヒドン大学の研究チーム。猫の毛の成分に対してアレルギー症状を示すようになったマウスに対し、猫の主要アレルゲンの1つ「Fel d 1」に特化して生成した経鼻ワクチン(L-nFD1)、猫の毛から生成した経鼻ワクチン(L-cCE)、そして偽薬という3種類を、2日に1度、合計8回投与してその効果を比較しました。その結果、偽薬群に比べてワクチン群では、鼻腔粘液の産生量と血清IgE抗体値が著明に減少し、Th2細胞のサイトカイン遺伝子発現が抑制されたといいます。
 こうした結果から研究チームは、猫アレルギー用に生成したワクチンには効果があり、特に「Fel d 1」に特化したものでは効果が高いとの結論に至りました。 Mouse Model of Cat Allergic Rhinitis and Intranasal Liposome-Adjuvanted Refined Fel d 1 Vaccine

解説

 マヒドン大学の研究チームは今年、「Fel d 1」のうち「IgE抗体」と結合してアレルギー反応を引き起こす部位を特定したことで知られています。抗原部位の一部が特定されたことにより、これまで「猫の皮膚から抽出したエキス」や「猫の毛から抽出したエキス」という漠然とした形でしか用いることができなかった猫アレルギーワクチンが、「Fel d 1の抗原部位を再現したワクチン」という限局度の高い形で用いることができるようになりました。将来的には、スギ花粉症に対する舌下免疫療法のように、認可を受けた病院で猫アレルギー用ワクチンが処方されるという日が来るかもしれません。 猫アレルギーについて 経鼻ワクチンの投与