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猫に名前を覚えさせる

 自分に注目を集めたいときやどいて欲しいとき、あるいは迷子になった時など、名前を呼ぶことで近くに来てくれると何かと助かりますよね。 ここでは猫に自分の名前を覚えさせるコツを解説していきます。

猫にとっての名前

いつでもどこでも、猫が名前や合図音を聞いたら飼い主に注目するというのが最終目標です。  ある特定の音と快感とを猫の頭の中で結びつけることが出来れば、たとえ気が散るような状況においても、その音を聞かせることで猫の注意を自分に向けることができるようになります。
 「ある特定の音」とは任意です。人間には発声器官が発達していますので、手っ取り早く猫に「名前」をつけて呼ぶことが多いですが、実は必ずしも名前である必要性はありません。ベルを用いてもよいですし、クリッカーと呼ばれる「カチッ」と音のなる器具でも用は足ります。重要なのは、「あの音が聞こえた後には、必ずいいことがある!」と猫に覚えこませることです。
 ちなみに、猫缶を開ける音を聞いた猫が、知らないうちに足元に来ていることがありますが、これは「猫缶を開ける音」と、「エサを食べることの快感」が、いつのまにか猫の中でリンクしているからです。 これと同じリンクを、飼い主が古典的条件付けを用いて意図的に作り出すことがこのセクションの目的となります。
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猫に名前を覚えさせる方法

 以下では猫に効率的に名前を覚えさせる方法を述べていきます。

猫を呼び寄せるときの合図を決める

 まずは猫を呼び寄せるときの音を決めましょう。自分の声を使う場合は必然的に「猫に名前をつける」という形になります。猫が聞き取りやすいのは、音節が短く適度な濁音(ガ行・ダ行・ザ行など)を含む音だと言われていますので、 「マリー・アントワネット」などはあまり理想的とはいえませんね。あれこれ考えながらよい名前を決めてください。
 名前以外の音を用いる場合は、個性的な音を選ぶようにしましょう。 例えば、日常生活の中であまり聞くことのないベルの音や、場合によっては口笛でもよいと思います。多少うるさい環境の中でも通る音が理想です。
 なお、以下は2016年10月にベネッセが発表した「愛猫の名前ランキング2016」です。オスの名前とメスの名前を多い順にそれぞれ10個ずつ列挙しますので、選ぶ際の参考にして下さい。
メスの名前
モモ ハナ サクラ メイ ココ リン ナナ ミー ヒメ アズキ
オスの名前
レオ ソラ コタロウ トラ マロン クロ コテツ フク ココ レオン

猫を空腹にする

 猫に「エサ」というご褒美をあげるとき、空腹時の方がよりいっそう快感が増します。しつけの前の食事は少なめにして、猫を空腹状態にしておきましょう。これは、「ヤーキーズ・ドッドソンの法則」を応用した、しつけ効果増幅法です。 ヤーキーズ・ドッドソンの法則

決めた合図と快感を結びつける

 まず、エサを手に持ち、猫の鼻先に近づけます。おいしそうな匂いに釣られて猫が口を近づけてきます。猫がエサを口に入れる寸前に、あらかじめ決めておいた合図の音を聞かせましょう。 猫の名前を呼ぶのは、ごほうびを与える直前がベスト 名前を決めていた場合は名前を呼び、ベルに決めていた場合はベルをチーンと鳴らします。もし、空腹の猫ががっつくあまり、エサごと飼い主の手をかんでくる場合は、スプーンを使っても構いません。
 このとき注意すべきは、古典的条件付けで述べたとおり、名前を呼ぶのはエサを与える0.5秒くらい前にするという点です。早すぎても遅すぎても学習効果が激減しますので、タイミングにだけは注意するようにします。
猫の学習能力  猫の学習能力は、犬に比べると劣ります。
 「音→ごほうび」という単純な古典的条件付けでさえ、100回程度繰り返さなければ覚えてくれないこともしばしばです。
 飼い主としては、あまり焦らず、「猫のしつけには時間が掛かるものなんだ」という意識を持って取り組めば、イライラも軽減されるでしょう。

決めた合図と快感との結びつきを強化する

 合図の音と快感との結びつきを強化するためには注意すべき点があります。それは、合図音の後に、叱ったり叩いたり、猫に不快を与えることをしないということです。
猫の名前を呼びながらしかってしまうと、「名前=不快」というリンクが強化されてしまう。  もしやってしまうと、せっかく猫の中で結びついた「音~快感」というリンクが途切れてしまい、振り出しに戻ってしまいます。よくある例が「レオ!コラッ!!」という具合に、名前を呼びながら猫を叱り付ける事です。これだと「名前=大きくて不快な怒鳴り声」と学習し、名前を呼んだら逆に逃げて行ってしまうでしょう。
 ですから、「決めた合図の後には必ず快感を与える」という方針を徹底して下さい。 こうすることで、決めた合図と快感との結びつきがより一層強化されていきます。 しつけの方針を一貫する

気の散る状況で合図を出してみる

 決めた合図と快感の結びつきが強化されたら、多少気の散る状況で合図を出してみましょう。名前を決めていた場合は名前を呼び、ベルに決めていた場合はベルをチーンと鳴らしてみます。猫はこちらを向いてくれれば、まあまあ成功です。気のないそぶりでしっぽを軽く2~3回振ることもあるでしょう。これは「聞こえてるけど、今は面倒なので後にしてよ・・・」といったサインです。そっぽを向いたまま全く合図に反応しない場合は、もう一度ステップ2とステップ3に戻ってみましょう。
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