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猫に立ち入り禁止をしつける

 猫が人間の家の中を傍若無人(ぼうじゃくぶじん)に歩き回り、行く先々で家具や家庭用品を汚したら大迷惑です。 ここでは猫に入っていはいけない立ち入り禁止ゾーンを教えるこつを解説していきます。

立ち入り禁止とサプライズ

 家の中には、猫に立ち入って欲しくない場所があります。飼い主が使う食卓の上、危険な刃物や有毒な食べ物がたくさんあるキッチン(台所)、転落して溺れてしまう危険性のあるバスタブ(浴槽)、人間用の寝室などです。こうした場所を「立ち入り禁止である」と教えるにはどうしたらよいのでしょうか?

猫は不快に関する記憶力がよい

 猫は、犬のようにほめて伸ばすのではなく、不快を与えてある行動から遠ざける「正の弱化」の方が効果的です。なぜなら、猫のしつけの基本で述べたとおり、猫はほめられるということに対してそれほど感動しないからです。
 逆に「猫は自分に不快感を与えるものに関しては、非常に優れた記憶力を発揮する」という習性をもっています。一度痛い目に遭えば、「もう二度とあそこへは近づかないぞ!」と勝手に学習してくれますので、猫に立ち入り禁止区域を教える際は、うまく猫に「痛い目」に遭わせることが重要となります。

猫にどのようにサプライズを与える?

 猫に立ち入り禁止区域を教えるには、猫が立ち入り禁止区域に入った瞬間に、何らかのサプライズを与えて猫をビックリさせることが有効です。「サプライズ」とは、猫を驚かせることで、行動を強引に中断するような強い刺激の事を指します。
 逆に、やってはいけないのは人間の体を用いた「体罰」です。猫に対するごほうびと罰でも述べたとおり、「飼い主=自分を痛い目にあわせる人」という刷り込みができてしまうと、この先協調して生活していくことが難しくなってしまいます。
 以下では、効果的と思われる猫に対するサプライズを列挙します。
猫に対するサプライズいろいろ
  • 猫用の忌避剤
  • ガムテープなどべとべとするもの
  • 水鉄砲
  • 急な物音や爆発音
  • 突然上から布が落ちてきて真っ暗闇になる
  • 超音波
猫よけ超音波
英国内で市販されている猫よけ超音波装置「CATWatch」  近年では、猫が嫌がる超音波を出して近づかなくする「猫よけ超音波装置」が市販されています。赤外線センサーが動くものをとらえると、18~23キロヘルツくらいの超音波を発するという仕組みです。
 主に屋外で使用されますが、室内で使うこともできます。ただしその場合、必要の無いときはこまめにスイッチを切るという配慮が絶対に必要です。さもないと猫にとって余計なストレスになってしまいます。
 ちなみに、人間が不快に感じる17キロヘルツ程度の超音波を出す「モスキート」という装置もあり、たむろされると困る場所などで利用されます。
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猫へのサプライズの与え方

 猫をしつける際の注意でも述べたように、猫に最も効果的にサプライズを与える方法は、「立ち入り禁止区域に入った瞬間」です。以下ではサプライズの具体例を挙げていきます。
猫にサプライズを与えるタイミング
  • 食卓の上に乗った 猫が食卓の上に乗ったその瞬間、上から石を入れた空き缶が落ちてくる(飼い主が猫に気づかれないように放り投げる)
  • ガリガリと爪を立てた 猫がベランダに出ようと窓にガリガリと爪を立てたその瞬間、どこからともなく水鉄砲の水が飛んでくる(飼い主が猫に気づかれないように発射する)
  • 戸棚の上に飛び乗った 猫が盗み食いしようと、キャットフードを入れてある戸棚の上に飛び乗ったの瞬間、しこんでおいたガムテープが足の裏にくっつく
  • お風呂場に忍び込もうとした 猫が昼寝しようと、お風呂場に忍び込もうとしたその瞬間、上から布が落ちてきて目の前が真っ暗になる
  • キッチンに近づいた 猫がおかずのにおいに惹かれ、キッチンに近づいた瞬間、「猫よけ超音波装置」から不快な超音波が出る
 猫に入ってほしくない場所に応じて、様々な組み合わせがありそうですので、試してみてください。
猫水について
道端においてある猫水には、実はそれほど猫を遠ざける効果はありません。  電柱の根元や、家屋の塀に沿って水の入ったペットボトルが並べてある光景を、今だによく目にしますが、これは一般的に「猫水」(ねこみず)と呼ばれています。初めて日本を訪れた外国人観光客が非常に不思議がる、日本特有のものと言ってよいでしょう。
 これはそもそも「水に反射した光をネコが嫌う」・「ネコはきれいな水のそばでトイレしない」という俗説から生まれた「猫よけアイテム」の一種ですが、実際のところ、これらのペットボトルを嫌う猫は少ないようです。
 設置する場所によっては収れん火災(容器に入った水がレンズとなり、太陽光線を一点に集めて着火してしまうこと)の危険性もありますので、猫を近づけないようにするには犬猫忌避剤など、違う工夫が必要でしょう。詳しくは「水入りペットボトルを恐れる」をご参照ください。
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