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やんちゃ猫のいたずら

 若くてしつけの施されていない猫は、やんちゃな行動で飼い主を閉口させることがあります。末永く一緒に暮らすパートナーですから、早いうちに人間の生活になじませることが必要です。

過剰に関心を求める

 過剰に関心を求めるとは、猫がひっきりなしに「構って構って!」と、飼い主に付きまとってくることです。猫が飼い主の関心を自分に向けようとするとき、以下のような行動を取ります。
猫の関心を求める行動
  • 絶えず足元にまとわり付く
  • 目が合うまでじっとこちらを見つめる
  • 視界に割り込んでニャーニャー鳴く
  • ドアの向こうで叫ぶ
  • トイレ砂をひっかく
 なお上記したような行動がエスカレートし、飼い主と離れるたびに破壊行動に走ったり、留守中に布団の上におもらしをしてしまうような場合は、「分離不安症」にかかっている可能性があります。詳しい原因と解決法に関してはページを分けて解説してありますので猫の分離不安をご参照ください。

ストレス管理

 猫の関心を求める行動をやめさせるには、まずストレス管理です。
 満たされない欲求があるから、要求鳴きという行動を取っている可能性もあります。猫のストレスチェックを参考にしながら、まずは生活環境の中に、猫にとってのストレス要因が無いかどうかを総チェックしましょう。

負の弱化

 「負の弱化」とは、猫にとってのごほうびを取り去ることで、行動の頻度を下げることです。
 例えばお腹が空いてニャーニャー鳴いている猫が自分の狙い通りご飯をもらえたとします。すると猫は「鳴く→願望が叶う」という関連性を記憶し、それ以降欲しいものがあるときはニャーニャーと鳴くようになります。これが猫のしつこい要求鳴きの原因です。逆に猫が鳴かないように仕向けるためには、上で述べた学習過程を逆行する必要があります。具体的には、猫が何かを求めて鳴いているとき、一切無視することです。この方針を家族全員が徹底していると、「鳴く」という行動と「飼い主の関心を失う」という報酬の喪失とが猫の頭の中で結びつき、徐々に騒ぐことが無くなっていきます。負を「飼い主の関心を取り去ること」、弱化を「要求鳴きの頻度が減ること」と置き換えれば分かりやすいでしょう。
 逆に、絶対にやってはいけないのは、たまに猫の要求に応えてあげることです。これは、猫のしつけの基本で解説した「間欠強化」に相当します。気まぐれで大当たりを出すスロットマシーンと同様、やる側の射幸心(しゃこうしん)に火をつけ、行動の頻度が逆に高まってしまうのです。

正の強化

猫がおとなしくしていたら、マッサージなどのごほうびを与えることも大事  「正の強化」とは、猫にとってのごほうびを与えることで、行動の頻度を上げることで、「負の弱化」とはちょうど表裏の関係に当たります。
 猫のしつこい要求鳴きやつきまとい行動をなくすためには、家族全員が一度の例外もなく、「猫の要求に素直に応じない」という基本方針を貫くことが必須であると述べました。それと同時に、猫がおとなしくしていたら、エサ、遊び、マッサージなど、猫にとってのごほうびを与えるという正の強化を行えば、より一層猫の問題行動が減ってくれるでしょう。猫が「おとなしくしていたほうが構ってくれる!」と学習してくれたら成功です。
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高い所に登る

 猫は高い所に登りたがるという習性があります。
高い所に登ろうとするのは猫のサガ 1995年にBarryが行った観察では、室内飼育の猫の場合、20%は1メートル未満のやや高い場所で、4%は1メートル以上の比較的高い位置で、残りの時間は床の上で過ごすそうです。
 家の中において猫が心地良いと感じる高い場所は、食卓、作業机、ベッドなどです。また、屋外における猫の木登り行動は、室内においては「カーテン登り」、および「人間登り」という形に転換されます。

サプライズで行動を遮断

 猫が不適切な場所へよじ登るのをやめさせるときは、サプライズが効果的です。サプライズとは、猫を「ハッ!」と驚かせ、取り組み中の行動を強制的に中断させる刺激の事を指します。
 猫が不適切な場所によじ登った瞬間、水鉄砲を撃ったり手をパンと鳴らして驚かせれば、瞬時にして猫はどこかに逃げていきます。しかしこれはあくまでも、一時的な対症療法です。

環境操作

 サプライズでよじ登りを一時的に中断しても、飼い主がいなくなった途端、猫は行動を再開してしまうものです。猫の問題行動を根本的に解決したい場合は、環境操作が必要となります。
 例えば、猫がテーブルに上がれないよう障害物を置いてしまうとか、カーテンの素材を替えて爪が引っかからないようにするなどです。こうすれば行動自体ができなくなります。
 逆に、よじ登りを容認してしまうというのも手です。その場合、テーブルの上から危険なものを取り除いたり、カーテンを安物に切り替えるなどの下準備が必要でしょう。

ストレス管理

 猫のストレスが原因である場合は、まず行動欲求を満たしてあげることを心がけます。
 例えば、「高い所に登りたい」という行動欲求が満たされていない場合は、魅力的なキャットタワーやキャットウォークなどを用意してあげます。「爪を思う存分研ぎたい」という行動欲求が満たされていない場合は、引っかかりの良い爪とぎを用意してあげます。
 このように、猫の行動欲求を日頃から満たしてあげていれば、それだけでストレスから来る問題行動が減るかもしれません。 猫の行動欲求を満たす 猫の爪とぎのしつけ
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吸い付き

 吸い付きとは、離乳したにもかかわらず、不適切なものを口にくわえてチューチューと吸い続ける行動のことです。
 吸う対象物は、自分の体、兄弟猫の体、人間の皮膚、犬、ぬいぐるみ、ボタン、衣服などです。自分の体を吸う場合は、耳、しっぽ、体の横にある皮膚のシワ、外陰部といった出っ張り部分が好まれます。 猫は自分の体、人間の体、衣類等の無機物など、不適切なものに吸い付くことがある  吸い付きの要因としては、シャム、早過ぎる離乳、哺乳瓶や胃カテーテルによる授乳、顎の運動不足などが考えられていますが、確かなことは分かっていません。しかし多くの場合、この行為は人間の「指しゃぶり」同様、時と共に自然消滅します。
 実害が生じるのは、「同じところを吸い続けて皮膚炎になった」場合や、「毛布を吸い続けて繊維を飲み込んでしまった」場合、あるいは「人間の耳たぶを歯を立てて吸い付いてくる」ような場合でしょう。
 猫の吸い付き癖をやめさせる効果的な方法は、吸ってもよい素材を与え、自然消滅するのを待つことです。猫が噛み砕くことができず、なおかつ吸いたくなるような魅力的な素材を見つけて与えます。犬用の味付きおもちゃを利用してもよいでしょう。なお、人間の体の一部に吸い付いてくる行為をやめさせたい場合はサプライズを用います。
ウールサッキング
 「ウールサッキング」とは吸い付き行動の一種で、シャムバーマン、その他東洋系の品種でのみ見られる羊毛吸い行動です。
ウールサッキング(羊毛吸い)とは、シャムやバーマンなど特定の猫種でのみ見られる限定的な異常行動  通常は、生殖能力が成熟した後にスタートし、ほとんどは2歳までに自然消滅します。しかし、4歳から出始めた事例や一生続くという事例もあるようです。
 行動の原因としては、「ラノリンに引き付けられている」という説が有力です。ラノリンとは、羊毛の表面に付着しているロウ状成分で、別名「羊毛脂」とも呼ばれます。エサ不足で悪化することが確認されていますので、栄養不足にならないよう注意が必要です。
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マウンティング

 マウンティングとは、他の猫や飼い主の足などに腰を押し付けてくる行動です。性行動の一種と考えられがちですが、その他にも「優位性の誇示」や「転位行動」という意味があります。
マウンティングは、性衝動のほかにストレスや序列意識が原因となることもある  また、非常に地位の低いオス猫や去勢されたオス猫が、他のオス猫のマウンティングを受け入れたという報告があります。これは、狭い環境で飼育されている去勢ウシの群れで多く観察される「ブラー」(bullers)と呼ばれる現象に似ています。ブラーとは、思わずマウンティングしたくなるような不思議な魅力を備えたオスのことです。
 猫で見られる同性同士のマウンティングが、この「ブラー現象」なのかどうかは定かではありませんが、オス猫が他のオス猫に対してマウンティングするという現象は、確かに存在します。

不妊手術

 マウンティングが性行動の一環として現れている場合は、避妊と去勢が効果的でしょう。性欲と縄張り意識が低減すれば、それに起因する行動も連動してくれることが期待できます。 猫の不妊手術

ストレス管理

 「転位行動」とは、本来の行動が制約を受け、ストレスを感じたときによく観察される行動です。マウンティングがこの転位行動の一環として出ている場合は、ストレス管理が重要となります。猫のストレスチェックを参考にしながら、生活環境の中に、猫にとってのストレスの原因が無いかどうかを総チェックしましょう。
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異嗜

 異嗜(いし)とは、本来、食べ物ではないものを口にすることです。
本来食べ物ではないものを口にすることを異嗜という  異嗜の対象は、ストッキング、コード、カーペット、おから製の猫砂、糞、植物など様々です。
 ただし、上記した物を口にしたからといって、常に異嗜である訳ではなく、幾つかの例外があります。
 まずは猫草です。猫は完全肉食動物ですので、通常、植物は口にしません。ただし「猫草」だけは例外で、「ビタミンの補給」、「腸管の刺激」などを目的として時々食べることがあります。ですから猫の場合、猫草以外の植物を食べたときが異嗜に該当します。
 また、糞を食べる行為は食糞と呼ばれ、猫においては全く利益のない異嗜の一種です。ただし、母猫が生まれたての子猫の糞尿を舐めてきれいにしてあげるときだけは正常の範囲内と言えます。 猫草一覧 出産後の母猫の行動

サプライズで行動を遮断

 猫の異嗜をやめさせるときは、サプライズが効果的です。サプライズとは、猫を「ハッ!」と驚かせ、取り組み中の行動を強制的に中断させる刺激の事を指します。
 猫が異嗜行動を見せた瞬間、水鉄砲を撃ったり手をパンと鳴らして驚かせれば、瞬時にして猫はどこかに逃げていきます。しかしこれはあくまでも、一時的な対症療法です。

環境操作

 サプライズで異嗜を一時的に中断しても、飼い主がいなくなった途端、猫は行動を再開してしまうものです。猫の問題行動を根本的に解決したい場合は、環境操作が必要となります。
 まず、猫が口にしそうな異嗜の対象を環境の中から一掃します。ストッキングはタンスに片付け、コードはコードカバーで覆い、おから製の猫砂は紙製のものに切り替えてしまいます。また、ウンチをしたらすぐに片付ける習慣をつけ、観葉植物は置かないようにします。特に植物に関しては、口にすると毒性を発揮するものが数百種類ありますので、中毒予防という意味でも重要です。 猫にとって危険な有毒植物

正の弱化

 「正の弱化」とは、不快な刺激を与えることで行動頻度を下げることです。
 異嗜の場合、不適切なものを口にした瞬間、「まずい!」と感じさせることができれば、以後、行動の頻度を下げることができるでしょう。
 異嗜の対象物に、猫が嫌いな辛いソースやわさびなどを塗りつけておいたり、猫に味覚嫌悪を引き起こす忌避剤なども市販されていますので、試してみる価値があります。
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夜中の運動会

 夜中の運動会とは、人間が寝ている夜中に、猫が活動的になり、ドタバタと部屋の中を駆けずり回ることです。若くてエネルギーが有り余っている猫や、完全室内飼いで運動不足気味の猫で多く見られます。

運動不足の解消

 猫の夜中の運動会をやめさせたいときは、寝る前に10~20分程度遊んであげることが効果的です。
猫は速筋系の筋肉を持っているため、短時間の運度でも容易に疲労する  猫は犬と違って、瞬発力に優れた速筋系の動物ですので、短時間でも激しい運動をすれば、筋肉の中にすぐ乳酸がたまるという体質を持っています。乳酸は疲労物質の一種ですので、猫が寝る前に適量ためておけば、スムーズに眠気につながり、眠りも深くなってくれるでしょう。
 ただし、運動によって心身共に興奮してしまうことがありますので、クールダウンの時間も含め、寝る前の1~2時間くらい前に行うのが、一つの目安となります。 猫と遊ぶ

睡眠リズムを人間型に

 「昼間に寝て夜中に活動する」という猫の生活リズムを、人間のリズムに合わせてしまうことも効果的です。
薄暗い照明は、脳内におけるメラトニンの生成を促し、スムーズな眠りへといざなう  猫は本来、薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)の動物であり、昼間に寝て、薄暗くなってから活動するという生活リズムを持っています。この生活リズムを、「昼間に活動して夜中に寝る」という人間的な昼光性に変えてしまうのです。
 一案としては「日没後、部屋の中を薄暗くする」という方法が挙げられます。光の量を抑えると、脳内で睡眠物質メラトニンの生成が促され、夜になる頃にはスムーズに眠りに落ちることができます。これは人間の不眠に効果のある方法ですが、猫に応用できるかどうかは微妙です。しかし、やってみる価値はあるでしょう。
 なお、猫をおとなしく寝かせる目的で人間用の睡眠薬やサプリメントを与えることは絶対にやめて下さい。中毒症状を起こし、最悪のケースでは死亡してしまいます。 猫にとって危険な毒物
メラトニン
 メラトニンとは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、動物を眠りへいざなう作用を持った微量分子のことです。日光や照明などの光量が少なくなると、体内濃度が増加するという特徴を持っています。
 太陽が沈んでからも煌々(こうこう)と部屋の明かりをつけておくと、メラトニンの生成が抑制され、その結果、スムーズに眠りにつけないという現象が起こりえます。逆に、部屋の明かりを意識的に暗めに設定しておけば、メラトニンの体内濃度が上昇し、夜になる頃には自然と眠気が襲ってくるというリズムを作り出すことも可能です。

病気の可能性も考慮

 猫が甲状腺機能亢進症副甲状腺機能低下症という病気にかかっている場合、訳もなく夜中に暴れまわるという行動が見られることがあります。この場合必要なのは、行動療法ではなく、内科的な治療です。
 もし、寝る前の遊びを十分行っているにもかかわらず、猫の活動性が収まらないようであれば、一度健康診断をかねて、かかりつけの獣医さんにご相談ください。
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夜鳴き

 夜鳴きとは、人間が寝静まった時間帯にニャーニャーと騒ぎ立てることです。
 猫は暗くなってから活動する動物ですので自然な行動ともいえますが、適切に対処すれば、人間に迷惑を掛けないようにしつけることも可能です。

サプライズで行動を遮断

 猫の夜鳴きをやめさせるときは、サプライズが効果的です。サプライズとは、猫を「ハッ!」と驚かせ、取り組み中の行動を強制的に中断させる刺激の事を指します。
 猫が夜鳴きをした瞬間、水鉄砲を撃ったり手をパンと鳴らして驚かせれば、瞬時にして猫はどこかに逃げていきます。しかしこれはあくまでも、一時的な対症療法です。

放し飼いをやめる

 家に迎え入れたばかりの野良猫や、放し飼いにしている猫が夜鳴きをする場合は、「外に出して!」という要求鳴きである可能性が大です。ですから、まず猫を完全室内飼いにすることが必要でしょう。
夜鳴きの原因は、外に対する恋しさ  猫の縄張りは、エサの豊富さによって容易に変動します。例えば、家の中だけでエサを食べている猫は、家の中だけを縄張りとみなすようになってくれるのです。しかし、放し飼いで「エサやりおばさん」からも給餌されている猫の場合は、おばさんの家も含めた範囲を、自分の縄張りだと認識してしまうでしょう。その結果、「パトロールするから外に出せ!」という、夜中の要求鳴きにつながりやすくなります。
 ですから、まずは猫を完全室内飼いにし、猫にエサを与えるのは家の中だけというルールを作ることが重要です。また、ハーネスをつけての散歩も控えるようにします。こうしたルールを守り、おいしいエサを家の中でだけ与えていれば、猫の縄張りが家の中だけに限定され、「外に行きたい!」という衝動も徐々になくなってくれるでしょう。 猫をどこで飼うか? 縄張り意識がある

不妊手術の徹底

 繁殖期の猫は、オスでもメスでも大きな声で鳴きます。メス猫は、抑揚の無い犬の遠吠えのような声を出し、オス猫はギャーギャーと騒々しい声を出すのが特徴です。
 夜鳴きの原因が繁殖期における気持ちの高ぶりである場合、不妊手術を施すことが先決でしょう。 猫の不妊手術

関心を求めている

 飼い主の関心を自分に向けようとして夜鳴きすることもあります。これは猫が、「ニャーニャー鳴く→飼い主の関心を自分に向ける」という経験を何度も積み重ねたことで、「鳴けば構ってくれる!」と学習してしまった結果です。
 その場合は、過剰に関心を求めるに準じた対処法を行います。猫の誤った学習を打破するため、普段から「猫のわがままを無視する」という習慣をもつことが重要です。

病気の可能性も考慮

 猫が肛門嚢炎認知症ハエウジ症などの病気にかかっているとき、夜鳴きをすることがあります。この場合必要なのは、行動療法ではなく、内科的な治療です。
 もし、いつまでたっても猫の夜鳴きが収まらないようであれば、一度健康診断をかねて、かかりつけの獣医さんにご相談ください。
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常同行動

 常同行動とは、無意味と思われる行動を延々と繰り返すことです。痛みや欲求不満が長期化したときに出やすいことから、ストレスの指標としても用いられます。
 猫でよく見られる常同行動は以下です。
猫に頻発する常同行動
  • 同じ場所を行ったり来たりする
  • 頭を水平に振る
  • 一ヶ所で長時間空気のにおいを嗅ぎ続ける
  • 過度のグルーミング
 特に最後の「過度のグルーミング」は、体の一ヶ所を執拗に毛づくろいする行動のことで、ひどいときは、被毛が抜け落ちて地肌が見えることから舐性皮膚炎(しせいひふえん)と呼ばれることもあります。シャムアビシニアンにやや多く、前肢、おなか、太ももの内側などが好発部位です。

ストレス管理

 猫の常同行動をやめさせるには、まずストレス管理です。猫のストレスチェックを参考にしながら、生活環境の中に、猫にとってのストレス要因が無いかどうかを総チェックします。
 また、飼い主が猫をしつける際の一貫性の無さも、時として猫のストレスを助長することがあります。
 1972年、ロックフェラー大学のジェイ・ヴァイスは、何の予告も無く電気ショックを与えられるラットと、ショックを与えられる10秒前にアラームが鳴るラットとで、胃潰瘍の発生具合を比較しました。その結果、電気ショックの強さは同じであるにもかかわらず、何の予告も無い方のラットでは胃潰瘍の長さが6倍にも跳ね上がったといいます。
 このように、危険がいつくるのかを予測できない状況においては、動物は非常に強いストレスを受けると考えられます。明確な方針や一貫性も無く、ただ闇雲に猫をしかりつける飼い主は、ちょうど「予告無しの電気ショック」と同じ存在だといえるでしょう。
 ですから家族全員がしつけ方針を理解し、常に一貫性をもって猫に接することが極めて重要なのです。

病気の可能性も考慮

 何らかの病気が原因で常同行動が促されることがあります。
 例えば、脳内の「海馬」(かいば)と呼ばれる部位に病変があると、「過度のグルーミング」、「一ヶ所をじっと見つめ続ける」、「過度の鳴き声」、「痙攣」といった異常行動が現れることがあります。また、認知症は、「意味もなくなき続ける」、「睡眠サイクルの変化」、「過度のグルーミング」といった異常行動を促進します。
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