トップ猫の文化猫の浮世絵美術館国芳以外の浮世絵師東都七福詣

東都七福詣

 猫の登場する江戸時代の浮世絵作品のうち、東都七福詣について写真付きで解説します。

作品の基本情報

  • 作品名東都七福詣
  • 制作年代1818-42年
  • 作者歌川貞虎
  • 板元江崎屋七兵衛
東都七福詣のサムネイル写真

作品解説

 「東都七福詣」(とうとしちふくもうで)は、正月元日から7日までの間に、七福神を祭った社寺を巡拝して開運を祈る「七福詣」をモチーフとしており、当作品は「白髭寿老神」(しらひげじゅろうじん)と題されています。作者は歌川貞虎(うたがわさだとら)。
 左上部に描かれたコマ絵は、現在東京都墨田区東向島に鎮座し、寿老人を祀る「白鬚神社」だと思われます。手前の女性は謡のお師匠さんでしょうか。切れた三味線の弦に絡みつくブチ猫をたしなめています。床に置かれているのは当時有名だった白粉(おしろい)・「美人仙女香」です。
 ちなみに七福詣は現在でも存在しており、言問橋上流の土手下にある三囲神社(恵比寿・大黒)→弘福寺(布袋尊)→長命寺(弁財天)→白鬚神社(寿老神)→百花園(福禄寿)→多聞寺(毘沙門天)という順番でめぐる「隅田川七福神めぐり」が有名です。
隅田川七福神めぐり
 以下でご紹介するのは、東京都で行われる「隅田川七福神めぐり」の様子を録画したものです。近年ではスカイツリー観光と合わせてできるようです。 元動画は→こちら