デボンレックス(Devon Rex)~歴史・特徴から性格・お手入れの仕方・病気まで、写真と動画で猫の種類を知る
トップ猫の種類デボンレックス

デボンレックス

 猫の一種デボンレックスの歴史・特徴・性格・お手入れの仕方・病気などをまとめました。

デボンレックスの基本情報

デボンレックス 写真:ConorLawless
  • 原産
    イギリス

  • 短毛
  • 体重
    2.2~4.5キロ
  • タイプ
    セミフォーリン
猫の購入や繁殖の前に  現在猫の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている猫がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また猫を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 猫の購入・入手方法 猫を選ぶときの注意 ペットショップで猫を買う前に

デボンレックスの歴史・ルーツ

 デボンレックスの起源は1960年代のイギリスに遡ります。コーニッシュレックスとは遺伝系統が違うイギリスのデボンシャー州に住むベリル・コックスという名の女性が、偶然近所で巻き毛のオス猫を見つけ、自宅で飼っていたメス猫と交配させました。すると、生まれた子猫の内の一匹が父猫の特徴を受け継ぎ、巻き毛で生まれてきたといいます。「カーリー」と名づけられたこの猫がデボンレックスの始祖です。その後、コーニッシュレックスとの交配を試みましたがうまくいかず、結局巻き毛の猫は生まれませんでした。このことにより、コーニッシュレックスとデボンレックスの遺伝子が全く異なる系統であることが判明しています。見た目はコーニッシュレックスによく似ていますが、デボンレックスの方が骨太で、顔つきも違います。1979年にCFA公認。

デボンレックスの特徴・性格

 デボンレックスの特徴は、その巻き毛です。同じ巻き毛猫であるコーニッシュレックスと比較すると、被毛のカールはデボンレックスの方が緩やかです。
 アンダーコートのみのシングルコートですが、肌触りはまるでビロードのように滑らかです。しかし個体によってウェーブの度合いに差があり、毛むくじゃらのモップ状から薄いスウェードのようなコートまで様々です。少し上向きの鼻と、小顔に不釣り合いな大きな耳から、「pixie cats」(ピクシーキャット 小妖精)とか「alien cats」(エイリアンキャト)という異名を持ち、またその特徴的な巻き毛から「プードルキャット」と呼ばれることもあります。
 デボンレックスの性格は、好奇心旺盛・活発で大の冒険好きです。いたずらが過ぎることもありますが、とってもおちゃめです。

デボンレックスのお手入れ・注意点

 デボンレックスのお手入れは一日一回の軽いブラッシングでよいでしょう。

デボンレックスの動画

 以下でご紹介するのはデボンレックスの歴史や特徴を解説した動画です。英語ですが、内容はおおむね上で説明したことと同じです。
 縮れた毛から「プードルキャット」の異名を持ち、保温性が高いため触ったときにほんわかとあったかさを感じるとか。
 1984年の映画「スーパーマン」では、木の上で立ち往生する猫役としてデボンレックスが選ばれています。膝蓋骨脱臼や股関節形成不全を発症しやすいので要注意。また、ブラッシングの際はゴワゴワしたひげをもぎとらないように。
元動画は⇒こちら

デボンレックスの病気

 以下でご紹介するのは文献などで報告されているデボンレックスに発症しやすい病気のリストです。外国のデータも含まれるため日本の猫には当てはまらない場合もありますが、好発疾患の知識は飼い主にとって重要なため記載しておきます。なお病気に関する詳しい内容や元となっているデータは以下のページで解説しています。デボンレックスに多い病気

猫伝染性腹膜炎(FIP)

 猫伝染性腹膜炎(FIP)とは、猫腸コロナウイルスが突然変異を起こして強い病原性を獲得し、腹膜炎を特徴とする激しい症状を引き起こす致死性の高い病気。今現在、病原性の低い「猫腸コロナウイルス」(FECV)と致死性の高い「猫伝染性腹膜炎ウイルス」(FIPV)を事前に見分ける有効な方法は存在していません。ひとたび発症してしまうと効果的な治療法がなく、二次感染を防ぐための抗生物質の投与、免疫力を高めるためのネコインターフェロンの投与、炎症を抑えるための抗炎症薬の投与などで様子を見るというのが基本方針です。猫伝染性腹膜炎の症状・原因・治療

脂漏性皮膚炎

 脂漏性皮膚炎は皮脂が分泌される部位に限局性で発症する皮膚炎のこと。マラセチア菌との関連が疑われていることから、皮膚細胞診などを通して診断が下されます。治療は抗菌薬の投与や抗菌作用を持った薬剤によるシャンプー(薬浴)がメインです。 脂漏性皮膚炎の症状・原因・治療

血液凝固障害(?)

 血液凝固障害とは出血部位において血を固めるはずのタンパクがうまく機能せず、血がなかなか止まらなくなる病気。
 1990年、ビタミンK依存型の凝血因子(II・VII・IX・X)がうまく機能せず、凝血障害を発症したデボンレックス3頭の症例が報告されました。「γ-グルタミルカルボキシラーゼ」と呼ばれる酵素を生成する遺伝子の変異が原因と考えられていますが、デボンレックスに特有の病気なのかどうかはまだ確認されていません。

先天性筋無力症

 先天性筋無力症とは神経と筋肉の接合部に何らかの機能不全が起こり、筋力や持久力の低下をきたす病気。患猫ではCOLQ遺伝子に異常があり、神経と筋肉をつなぐモーターユニット終末部におけるα-ジストログリカンの発現に異常が起こり、筋肉がうまく収縮しないことが判明しています。

色素性蕁麻疹(?)

 色素性蕁麻疹とは皮膚の中で増えた肥満(マスト)細胞が化学物質を放出することで、広い範囲に色素沈着を伴うぶつぶつができてしまう病気。デボンレックスの好発震撼と考えられる色素性蕁麻疹の一種

難産

 難産とは出産に際して胎子をスムーズに体外に分娩することができない状態のこと。胎子が大きすぎて母猫の産道を通過できない場合は、帝王切開が行われることもあります。難産の症状・原因・治療
デボンレックストップへ