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猫のトイレの失敗

 猫がトイレ以外の場所で排泄をしてしまう「粗相」、および排泄物を目印として用いる「マーキング」について、原因と対策を解説します。

猫の粗相

 粗相(そそう)とは、猫がトイレ以外の場所でおしっこやウンチをしてしまうことです。当サイト内では、「トイレの失敗」、「不適切な排泄」も同義で扱います。
猫がトイレ以外の不適切な場所でウンチやおしっこをしてしまうことが「粗相」  粗相は、基本的に全ての猫に関係がある話ですが、特にペルシャ抜爪術を施した猫では、約23%という高い確率で粗相の問題が発生するそうです(Marder, 1998)。ちなみに抜爪術(ばっそうじゅつ)とは、猫の指先を骨ごと切断してしまうという、おぞましい外科手術のことを指します。
 以下では猫の粗相を予防する方法や、粗相してしまった場合の対処法などを解説します。

猫の粗相・対処法

猫の粗相を大声でしかってしまうと、「排泄すること」と罰とを結びつけ、以後、トイレに行くこと自体を恐れるようになる。  猫の粗相を目撃してしまったとき、思わず感情的になってしまいますが、猫のトイレの失敗を怒ってはいけません。なぜなら、感情的になって強い口調で怒鳴ってしまうと、「おしっこをした場所」ではなく、「おしっこすること」自体に対して怒られたと思ってしまうからです。その結果、飼い主に隠れておしっこするようになったり、おしっこを我慢して 泌尿器系の病気にかかってしまう危険性があります。
 ですから猫がトイレに失敗しても決して怒鳴ったりせず、まず失敗した場所の匂いを消しましょう。これは、猫は自分の尿の残っている場所をトイレにする習性があるためです。フローリングなど雑巾掛けできるような場所なら、お湯をかけて拭き取り、消臭剤をかけます。じゅうたんなどにしてしまった場合は、濡れフキンなどで叩くように臭いを取り、消臭剤をかけましょう。布団などの生活用具にしてしまい、臭いが気になってどうしても使えないような場合は、仕方が無いのでクリーニングに出します。
 なお、消臭剤の変わりにアロマオイルやエッセンシャルオイルは用いないでください。少数ながら、猫が中毒にかかったという報告があります。

猫がトイレを知らない場合

 トイレの位置が分からずに粗相してしまう猫がいます。例えば、離乳して母猫がトイレの世話をしてくれなくなった子猫や、迎え入れたばかりの成猫などです。そうした猫に必要なのは、まず「トイレの位置を教える」ということでしょう。猫のトイレのしつけからスタートです。

猫が急に粗相をした場合

 今までトイレの中できちんと排泄していたにもかかわらず、突然違う場所でウンチやおしっこをしてしまう場合もあります。
猫が粗相をしたら、掃除する前にまず状態のチェックを  猫が急に粗相をする原因は様々ですが、まず第一に排除しなければならないのは、病気の可能性です。不適切な排尿を行う猫のうち、なんと55%までもが何らかの医学的な問題を抱えているとも言われています(Marder, 1998)。ですから、猫のトイレの失敗に遭遇したとき、飼い主がまず真っ先に行うのは、おしっこやウンチのチェックです。具体的には、おしっこに関しては尿道から出した排出物、ウンチに関しては肛門から出した排出物を参考にしながら、何らかの病気の徴候が無いかどうかを確認します。 猫の泌尿器の病気
 粗相の原因が病気ではない場合、考えられる他の可能性を以下に列挙します。なお、猫の粗相の問題に関しては、「早期発見・早期対策」が第一です。トイレの失敗が見られるようになって1ヶ月以内に対処した場合は100%の確率で問題が解決したのに対し、1年以上放置した場合は52%しか解決しなかったというデータもあります(Marderら, 1988)。
猫の粗相の原因
  • トイレが気に入らない  トイレの大きさ、カバーの有無、縁の高さなどを気にする猫もいます。また、トイレの側面が汚れていると、排泄を拒絶することがあります。
  • トイレの周辺が気に入らない  カーペットや家電、鏡などの視覚的情報のほか、匂いや音など、人間にとってはどうでもよい小さな変化が、猫にとっては気になることがあります。
  • 猫砂が気に入らない  猫砂の材質、粒子の大きさ、匂い、踏んだときの音などを気にする猫もいます。また、猫砂が大量の糞尿で汚れている場合も忌避の原因になります。
  • 生活の変化  引越しや建て替えで室内の様子がすっかり変わったとか、赤ちゃんや子猫など、家族のメンバーが増えたとかいう変化が、猫にとってのストレスになることがあります。
  • トイレ内での不快な経験  不快な経験には偶発的なものと人為的なものとがあります。
     偶発的なものとは、例えば「トイレで用を足している最中、家の呼び鈴が鳴って驚いた」などです。人為的なものとは、「おしっこをして身動きが取れないことをいいことに、飼い主が捕まえてキャリーに入れた」などです。
     こうした不快な経験と「トイレ」とを結び付けてしまうと、以後、猫はトイレを忌避するようになってしまいます。
  • 老衰  猫が高齢の場合は、認知症や泌尿器系の老化など、器質的な疾患が考えられます。「器質的」とは、体質そのものが変わり、今まで持っていた体の機能を失ってしまうことです。
  • 分離不安 飼い主と離ればなれになることを病的に嫌がる状態を「分離不安症」といいます。分離不安症の猫を調べた所、およそ70%の確率で不適切な排泄、つまりトイレ以外の場所でのおもらしが観察されたといいます。そしておもらしをした猫のうち、なんと75%までもが飼い主の布団やベッドの上で行ったとも。猫に留守番をさせて帰宅した時、もし寝床が濡れているような場合は、上記「分離不安」が原因かもしれません。

猫の粗相・予防法

 粗相直後のフォローが終わったら、今度は粗相を繰り返させないための予防策です。原因によって多岐にわたりますが、一例としては以下のようなものがあります。なお猫がトイレや猫砂に何らかの不満を抱いているとき、匂いをクンクン嗅いだりぐるぐると体勢を変えたりする時間が増え、全体的に長居する傾向が生まれることが確認されています。手がかりとして覚えておくと、トイレのセッティングを変えるときに役立ってくれるでしょう。不満サインに関する詳細はこちらの記事をご参照ください。
猫の粗相・予防策
  • トイレサインをよく見る  先述した通り、トイレサインをすばやく捕らえることができれば、猫が粗相をする前にトイレに連れて行くことができます。特に寝起きや食事の後などが要注意です。
  • 粗相した場所を立ち入り禁止に  猫は自分の糞尿の匂いがする場所に、もう一度排泄する習性があります。その場所の匂いを完全に取り去ることができなかった場合は、立ち入り禁止にする必要があるでしょう。具体的には、猫の嫌いなアルミホイルや粘着テープなどを置き、近づけないようにします。
  • トイレを変える  トイレそのものに対する嫌悪感を解消することが目的です。トイレの大きさ、縁の高さ、デザイン、色などを細かく変更し、猫が抵抗感を示さないものを気長に見つけます。
  • トイレの数を増やす  多頭飼いの家庭においては、トイレを他の猫と共有することに嫌悪感を示す個体がいます。その場合、トイレを最低でも頭数分、できれば頭数+スペア1個をそろえることが解決策です。
  • トイレを清潔にする  トイレの側面が汚れていたり、猫砂が汚れていると、そこで排泄することを拒否することがあります。トイレを水洗いしたり、猫砂を総取替えして対応します。ただし、洗剤を用いると、今度はその匂いを嫌うことがありますので、水洗いにとどめておいた方が無難です。
  • トイレの場所を変える  トイレの場所があまりにも遠いと、それだけで猫が嫌がることがあります。また人の往来が多い通路の脇や、洗濯機・乾燥機の近くも、落ち着かないという理由で嫌われます。静かで食事場からは遠く、寝床からは比較的近い場所に移してみます。
  • 猫砂を変える  猫砂そのものに対する嫌悪感を解消することが目的です。砂の大きさや材質、匂いなどを細かく変更し、猫が抵抗感を示さないものを気長に見つけます。猫砂は3センチメートル以上になるまで敷き詰めた方が好まれます。また、石鹸臭を嫌う猫が多いようです。
  • 環境の変化を元に戻す  部屋の中の変更と猫の粗相が連動している場合は、その変更した部分を元に戻してみます。特にトイレ周辺のレイアウト変更が、猫に違和感を与えることがあります。
  • ストレスを軽減する  排泄とは全く関係のない事物が猫にストレスを与え、粗相の原因になることがあります。猫のストレスチェックを参考にしながら、何か思い当たる節が無いかどうか確認しましょう。特に同居猫とのいがみ合いが原因で特発性膀胱炎を発症し、お漏らしをしてしまうという事例が報告されています(Cameron, 2004)。
  • 高齢猫をいたわる  高齢で泌尿器系が弱っている猫には、ペット用オムツで対応します。人間用おむつの方が割安なため、しっぽ部分に穴を空けて代用している人もいます。また、関節炎で足腰の自由が利かないときは、トイレの縁を低いものと交換し、トイレをなるべく寝床の近くに移動してあげた方がよいでしょう。
  • 分離不安に対処する 分離不安症を抱えており、飼い主との別離を病的に嫌がる猫には、猫の分離不安の中で列挙した解決策を試してみてください。寝床への粗相は時として飼育放棄の原因になる深刻な問題です。なるべく早い段階で適切な介入をすることが望まれます。
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猫のマーキング

 マーキングとは、膀胱や直腸を空にするためではなく、自分の存在を周囲にアピールするために行う排尿・排便のことです。おしっこの場合は「スプレー」(spray)、ウンチの場合は「ミドニング」(middening)と呼ばれます。

猫のスプレー

 スプレーとは、通常のおしっことは違い、しっぽを高く上げて後方に撒き散らすように放出するおしっこのことです。目的と状況によって「性的スプレー」と「反応性スプレー」とに大別されます。
 猫のトイレの失敗が通常の粗相なのかスプレーなのかを判断する方法は、その位置です。粗相の場合、床一面に大量のおしっこが放出されます。一方、スプレーの場合、壁や柱など垂直状態の対象物に対し、少量を振り掛けます。両者の違いを一覧化したものが以下です。
粗相とスプレーの違い
粗相
水平面に行う 放出量多い しゃがんで行う
スプレー
垂直面に行う 放出量少ない 立って行う
 スプレーの発生頻度は、単独飼育の場合が25%であるのに対し、10匹以上の多頭飼育の場合は100%にまで高まるとのこと(Borchelt, 1982)。

性的スプレー

繁殖期に合わせて頻度が上がるマーキング=スプレー  「性的スプレー」とは、不妊去勢手術を施していない猫でよく観察されるスプレーのことです。主な目的は交配相手を引き付けることであり、特にオス猫では、繁殖期の始まる春先から増え始め、繁殖期の終わる晩秋に減少します。
 猫が家の中で性的スプレーをすると、家具やじゅうたんを汚すことのほか、悪臭という問題を引き起こします。猫のおしっこは臭いことで有名ですが、その悪臭の犯人は「フェリニン」と呼ばれるタンパク質であることが分かってきました。フェリニンとは約50年前に発見されたアミノ酸の一種で、猫やその近縁のネコ科動物の尿にだけ特異的に存在し、他の動物の尿では見出されていない物質です。去勢していないオス猫で著しく高く、去勢したオス猫やメス猫で低いことが特徴で、オス猫のスプレーがとりわけ臭いことの理由になっています。 猫の腎臓・おしっこ
 さて、迷惑極まりない性的スプレーですが、これを防ぐ効果的な方法があります。それは、不妊手術です。一般的に、オス猫では精巣の除去、メス猫では子宮と卵巣の除去を意味します。Hartらが1973に行った調査では、不妊手術でスプレー頻度が下がる確率は、オス猫で90%、メス猫では95%という結果が出ています。また、Jemmettらが行った別の調査で判明した事実は以下。
不妊手術と猫のスプレー率
  • 未去勢オス猫のスプレー率は55~99%
  • 去勢済みオス猫のスプレー率は20%
  • 未避妊メス猫のスプレー率は20%
 いずれにしても、去勢や避妊手術を受ければ、スプレー行為の頻度が減少することは間違いないようです。
 ちなみに、日本のペット総研が行った簡易アンケート調査では、以下のような結果が出ています。やはり上記データ同様、去勢や避妊をしていない猫の方が、おしっこ関連のトラブルが多いようです。性的スプレーを予防するには、何はなくとも不妊手術ということですね。 うちの愛猫の困り指数(ペット総研)
猫の粗相に関する困り指数
うちの愛猫の困り指数~愛猫のトイレの粗相に困っていますか?
  • 1=まったく気にならない
  • 2=あまり気にならない
  • 3=どちらともいえない
  • 4=困っている
  • 5=とても困っている

反応性スプレー

反応性スプレーは、よく活動する場所や目立つ場所にされることが多い  「反応性スプレー」とは、環境の変化に応じて頻度が高まるスプレーのことです。性衝動ではなく、ストレスが主な原因だと考えられます(Borchelt, 1991)。
 反応性スプレーの多くは、家の内外における重要な場所で行われます。例えば、「ソファーなど大きな物体の角」、「よく活動する場所」、「飼い主の所有物」、「外へ通じる扉や窓」などです。
 また、反応性スプレーを引き起こす原因としては、主に以下のようなものが挙げられます。
反応性スプレーの原因
  • 家の外にいる猫による挑発
  • 同居している猫との敵対関係
  • 外に出られない
  • 家具や家電など新しい物体
  • 引越しや建て替えなど住居の変化
  • 赤ちゃんや新参猫など新しい同居動物
  • 同居人同士のケンカ
  • 飼い主の無関心や愛情不足
 このように、反応性スプレーを引き起こす原因は様々です。それに伴い、スプレーを予防する方法も、原因により異なってきます。以下は、原因ごとに分けたスプレー予防法の一例です。
反応性スプレー予防法
ストレスに反応した頻度が高まる反応性スプレーは、環境操作によって対処する
  • 家の外にいる猫  家の外にいる猫の存在が原因である場合は、環境操作を行います。すなわち、家の外が見えないような環境に変えてしまうということです。具体的には、窓の一部を遮ったり、曇りガラスに変えたりするなどの方法があります。家の外に猫が近づかないよう、忌避剤を用いたり、好意による野良猫へのエサやりを自粛してもらうことも効果的でしょう。
  • 同居している猫  同居猫との折り合いが原因である場合は、猫同士がなるべく接触しないような住空間を設けるようにします。例えば、猫1匹に対して専用の部屋を1つ与えるなどです。そうしたスペースがない場合は、去勢・避妊手術を行うことで、縄張り意識や同性猫への対抗意識を弱めることも効果的です。
  • 外に出られない  完全室内飼いの猫は、どうしても刺激が少なくなりがちで、ストレスがたまってしまうことがあります。かといって、外に出して自由に放浪させるという無責任なこともできません。室内にいながら猫に刺激を与える方法については、猫の行動欲求を満たすにまとめましたのでご参照ください。
  • 新しい物体・環境の変化  家の中に持ち込んだ新しい家具や家電、あるいは住環境の変化が原因の場合は、「猫が慣れるのを待つ」というのが第一の選択肢になるでしょう。どんな新奇なものでも、動物は次第に慣れていき、恐怖や不安を抱かなくなるものです(馴化現象)。もし、なかなかスプレーが収まらないようなときは、次善策として、物体自体を猫の目が届かない場所に片付けるようにします。
  • 同居人同士のケンカ  猫は突発的な刺激を恐れます。家人が大きな声で怒鳴りあっていると、その声がストレスとなり、スプレーを引き起こすことがあります。猫のストレスの原因ついては猫のストレスチェックにまとめましたのでご参照ください。
  • 飼い主の無関心や愛情不足  猫は「孤独を好む」と思われがちですが、実は触れ合いを求める動物です。人と猫とが触れ合うと、双方にとって良い効果を産むことが確認されていますので、1日最低15分程度は、猫と親密に接する「甘えんぼタイム」を持ちたいものです。猫にとっての触れ合いついては、猫の行動欲求を満たすにまとめましたのでご参照ください。
 上では原因別の対策を述べましたが、原因に関わらず効果的と思われる予防策があります。それは、「フェロモンスプレー」と「スプレー部屋の設置」です。
猫のフェイシャルフェロモンを商品化した「フェリウェイ」  フェロモンスプレーとは、猫の顔から分泌されるフェイシャルフェロモンF3を人工的に合成した市販品のことで、フェリウェイが有名です。F3には鎮静効果があることが確認されており、1998年にHunthausenが行った調査では「33.3%の猫でスプレー行動が完全になくなり、全く効果が見られなかったのは9.3%に過ぎなかった」という結果が出ています。
 フェロモンスプレー使用する場合は、尿マーキングが頻繁にされる場所に直接噴霧します。このときの注意点は、以前使用した洗浄剤とフェロモン成分が交じり合ってしまわないようにすることです。洗浄剤を使用した後は、よく水洗いして成分が残らないようにしておきます。
 一方、スプレー部屋の設置とは、猫がスプレーしてもよい部屋を設けるということです。言うまでもなく、この方法は万人向けではありません。また、「スプレーを放置する」という観点からすると、妥協以外の何物でもありません。

猫のミドニング

 ミドニングとは、糞によってマーキングする行為のことです。
 ミドン(midden)とは「肥やしの山」という意味ですので、ミドニングとは「意図的に肥やしの山を築く」と言った所でしょう。ミドニングは、以下のような動物で頻繁に観察されます。 Dr.ハートの動物行動学入門(チクサン出版社)
色々な動物のミドニング
  • レイヨウ類  ガゼル、トピ、ハーテビーストなどのレイヨウ類は、縄張りの中の特定の場所で糞をし、以後、定期的にやってきては新たな糞を追加していく。
  • 大型のネズミ  後足で壁や直立した物体によじ登り、糞を地面よりなるべく上の目立つ場所に排泄する。
  • オオカミ  岩の上や獣道の交差点など、目立つ場所に糞を残す。
  • ヤマネコ  生活の中心地域においては糞を隠すものの、縄張りの辺縁地域では隠さずにそのまま放置する。
 このように、ある種の動物には、自分の糞によって環境ににおい付けをするという習性があるようです。では、猫がトイレ以外の場所でウンチをしてしまったとき、それはミドニングと言えるのでしょうか?
猫がトイレ外でウンチをした場合、マーキングと考えるのは軽率  猫がトイレ以外で糞をするときは、リビングのじゅうたんや飼い主のベッドの上など、目立つ場所を選ぶことが多いようです。この事実から考えると、マーキングとしての意味合いが強いように思われます。しかし、この問いに対する答えは定かではありません。なぜなら、猫がそもそも縄張りのマーキングとして糞を用いるかどうかについては、いまだに議論の最中だからです。
 猫がウンチをしてしまう理由がミドニング以外だとすると、他の可能性として考えられるのはストレスです。例えば、飼い主が外出から帰ると、ベッドの上でウンチをしていたような場合は、「飼い主の匂いが付いている場所に自分の痕跡を残すことで、孤独のストレスを紛らわそうとしていた」という可能性が考えられます。ちなみに2002年に行われた調査では、飼い主と離れることを病的に嫌がる「分離不安症」の猫では、留守中に35%の確率で「不適切な場所での排便」が見られたそうです。
 猫が不適切な場所でウンチをしてしまったときは、猫の生活の質(QOL)を高めることで対処するようにします。具体的には猫のストレスチェック猫の分離不安が役立つでしょう。 猫の幸福とストレス ベッドの上でうんちをする
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