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ボンベイ

 猫の品種の1つ「ボンベイ」に関する基本情報です。この猫はいったい、いつどこで生まれたのでしょうか?歴史や特徴を写真や動画とともに見ていきましょう!

ボンベイの基本情報

ボンベイ 写真:Pititebilette
  • 原産
    アメリカ

  • 短毛
  • 体重
    2.7~5キロ
  • タイプ
    セミコビー
猫の購入や繁殖の前に  現在猫の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている猫がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また猫を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 猫の購入・入手方法 猫を選ぶときの注意 ペットショップで猫を買う前に

ボンベイの歴史・ルーツ

 ボンベイの起源は、1958年に遡ります。アメリカ・ケンタッキーのニッキー・ホーナーが小型のブラックパンサーを目指してバーミーズとブラックのアメリカンショートヘアを交配させて作出しました。名前は、黒ヒョウが生息するインドの都市・ボンベイからとられています。

ボンベイの特徴・性格

 ボンベイの特徴は、そのつややかに輝く漆黒の被毛です。生まれたばかりの頃は縞模様が出ることもありますが、成長と共に黒一色になります。目は大きくアンバー(琥珀色)で、ボディは筋肉質で骨太なセミコビータイプです。
 ボンベイの性格は、とても穏やかで甘えん坊です。頭もよく行動的な一面もあります。

ボンベイのお手入れ・注意点

 ボンベイのお手入れは、1日1回のブラッシングで充分でしょう。

ボンベイの動画

 以下でご紹介するのはボンベイの歴史や特徴を解説した動画です。英語ですが、内容はおおむね上で説明したことと同じです。
 黒い体毛と銅色の瞳のコントラストは、まるでリビングを歩き回る黒ヒョウを彷彿(ほうふつ)とさせ、また被毛同様肉球まで黒です。
 健康面では食べ過ぎによる肥満と歯肉炎などの口腔疾患などへの注意が必要とのこと。
元動画は→こちら

ボンベイの病気

 以下でご紹介するのは文献などで報告されているボンベイに発症しやすい病気のリストです。外国のデータも含まれるため日本の猫には当てはまらない場合もありますが、好発疾患の知識は飼い主にとって重要なため記載しておきます。なお病気に関する詳しい内容や元となっているデータは以下のページで解説しています。ボンベイに多い病気

低カルシウム血症ポリミオパチー

 低カルシウム血症ポリミオパチー(Hypokalaemic polymyopathy)とは、血液中に含まれるカルシウム濃度が低下することにより、複数の筋肉が障害を受けて正常に機能しなくなる病気。低カルシウム血症ポリミオパチーの猫では頭を支えきれず前方に垂れ下がるのが特徴

FOPS

 「FOPS」(Feline Orofacial Pain Syndrome, フォップス)とは、口腔内の痛みに端を発する様々な症状の総称で、直訳すると「猫口腔顔面痛症候群」となります。口を動かす動作によって口内の痛みが誘発され、ひとたび痛みが発生すると、数分から数時間に渡って持続します。顔の中を走る「三叉神経」(さんさしんけい)が関わる神経因性疼痛の一種だろうと推測されていますが、その発症メカニズムに関してはよくわかっていません。 FOPSの症状・原因・治療

尿酸塩尿石症(?)

 下部尿路症候群(LUTD)とは、膀胱から尿道口をつなぐまでのどこかに結石などを生じてしまう病気。猫ではシュウ酸カルシウム結石やストラバイト結石が大半を占めていますが、まれに尿酸塩(アンモニア・ナトリウム・シスチン・キサンチン)が結石を形成することもあります。診断は尿内の結晶検査やエックス線撮影で下します。治療は結石の除去と食事療法がメインです。 下部尿路症候群の症状・原因・治療