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ヒマラヤン

 猫の一種ヒマラヤンの歴史・特徴・性格・お手入れの仕方・病気などをまとめました。

ヒマラヤンの基本情報

ヒマラヤン 写真:Cindy See
  • 原産
    アメリカ

  • 長毛
  • 体重
    3.2~6.5キロ
  • タイプ
    コビー
猫の購入や繁殖の前に  現在猫の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている猫がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また猫を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 猫の購入・入手方法 猫を選ぶときの注意 ペットショップで猫を買う前に

ヒマラヤンの歴史・ルーツ

 ヒマラヤンは、ペルシャのロングヘアに、シャムのポイントカラーとブルーの目を融合しようとして作出された猫です。色とパターンはシャムで、コートと体はペルシャの容姿をしており、現在ではペルシャ猫の一種として考えられています。ヒマラヤウサギ「カラーポイントペルシャ」、「カラーポイントロングヘア」などとも呼ばれます。
 この猫の作出はイギリスとアメリカでほぼ同時に並行して進められ、1955年にイギリス、1957年にはアメリカで公認されました。なおイギリスでは「クメール」というシャム×ペルシャのハイブリッド猫が1950年代までいたと言われています。一方アメリカにおいて基礎となった猫は、1935年、シャムと長毛の黒猫の交配から何度かの調整を経て生まれた「デビュタント」という猫です。
 TICAではヒマラヤンをペルシャとは別品種として見なしていますが、キャットショーなどの審査では「ペルシャ部門」として「ペルシャ」、「エキゾチックショートヘア」、そしてこの「ヒマラヤン」が同一グループとして扱われます。またCFAでは別品種と言うより、ペルシャの1ヴァリエーションとして扱います。
 名前は、被毛の色や模様がヒマラヤウサギに似ていたためヒマラヤンと名付けられたようです。

ヒマラヤンの特徴・性格

 ヒマラヤンの特徴は、丸々としたアウトライン、丸くてブルーの瞳、ふわふわの被毛などです。顔のタイプにはエクストリーム(Extreme)とトラディショナル(Traditional)があります。
 ペルシャ同様、丸っこい体と短めの足を持っているので、他の猫に比べるとジャンプ動作が苦手です。ショーに出されるヒマラヤンは、「鼻ペチャ&クリクリおめめ」のベビー・ドール顔が好まれるようです。
 ヒマラヤンの性格は、ペルシャに似て、非常に穏やかで温和だといわれます。物静かでめったに鳴くこともなく、愛情豊かなのんびり屋です。

ヒマラヤンのお手入れ・注意点

 ヒマラヤンのお手入れは、被毛に毛玉ができないよう、朝と晩に1回づつブラッシングとコーミングを行いましょう。

ヒマラヤンの動画

 以下でご紹介するのはヒマラヤンの歴史や特徴を解説した動画です。英語ですが、内容はおおむね上で説明したことと同じです。
 世界最小のネコとして記録されている「Tinkertoy」はヒマラヤンで、大きさは体長はわずか20cm程度だったそうです。特徴とも言える顔と手足の部分色(ポイント)にはチョコレート、シール、ライラック、ブルー、クリームなどのバリエーションがあります。ペルシア譲りの美しい被毛を持っていますが、毛球症や毛玉になりやすいので、毎日のケアが必要です。
元動画は⇒こちら

ヒマラヤンの病気

 以下でご紹介するのは文献などで報告されているヒマラヤンに発症しやすい病気のリストです。外国のデータも含まれるため日本の猫には当てはまらない場合もありますが、好発疾患の知識は飼い主にとって重要なため記載しておきます。なお病気に関する詳しい内容や元となっているデータは以下のページで解説しています。ヒマラヤンに多い病気

尿管結石

 尿管結石とは、腎臓と膀胱とを結ぶ「尿管」と呼ばれる管状の組織内に結石が生じてしまった状態。猫ではシュウ酸カルシウム結石が大半を占めています。診断は尿内の結晶検査やエックス線撮影で下します。治療は結石の除去と食事療法がメインです。 腎結石の症状・原因・治療

下部尿路症候群

 下部尿路症候群(LUTD)とは、膀胱から尿道口をつなぐまでのどこかに結石などを生じてしまう病気。猫ではシュウ酸カルシウム結石やストラバイト結石が大半を占めています。診断は尿内の結晶検査やエックス線撮影で下します。治療は結石の除去と食事療法がメインです。 下部尿路症候群の症状・原因・治療

猫伝染性腹膜炎(FIP)

 猫伝染性腹膜炎(FIP)とは、猫腸コロナウイルスが突然変異を起こして強い病原性を獲得し、腹膜炎を特徴とする激しい症状を引き起こす致死性の高い病気。今現在、病原性の低い「猫腸コロナウイルス」(FECV)と致死性の高い「猫伝染性腹膜炎ウイルス」(FIPV)を事前に見分ける有効な方法は存在していません。ひとたび発症してしまうと効果的な治療法がなく、二次感染を防ぐための抗生物質の投与、免疫力を高めるためのネコインターフェロンの投与、炎症を抑えるための抗炎症薬の投与などで様子を見るというのが基本方針です。猫伝染性腹膜炎の症状・原因・治療

眼瞼内反症

 眼瞼内反とは、主として下まぶたが眼球の方へ反り返り、被毛が角膜をこすることで炎症や潰瘍などを引き起こしてしまう眼科系の病気。診断は眼球表面の診察やまぶたの内反を視認することで下します。治療法は角膜に接触している被毛の除去や手術によって下瞼の位置をずらす内反矯正手術がメインです。 眼瞼内反症の症状・原因・治療

レーベル先天黒内障

 レーベル先天黒内障とは、眼球に外見的な異常はないのに生まれつき目が見えない眼科系疾患。診断は眼底検査や視力の電気的検査(網膜電図)を通して下します。根本的な治療法はありませんので、猫も飼い主も視力障害と付き合いながら暮らしていくことになります。
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